カテゴリ: 大島信三のひとことメモ

「イザ!」ブログのスタートから参加してきました。たくさんの方々に寄っていただき、また多くのコメントをいただきました。ずいぶん教えられ、ときにはスリリングなご意見に刺激をうけてきました。

 

ご承知のように「イザ!」ブログのリニューアルにともない、新ブログ・サイトへ移動します。

 

これまでのご指導に感謝します。これからもお立ち寄りいただければさいわいです。

 

新ブログは、http://www.iza.ne.jp/izablog/oshimas2/entries/ です。

 

こんごも〔フォトタイム〕を継続し、東京23区の街歩きをお届けしたいと思います。

 

長い間、ありがとうございました。そして、これからもよろしくお願いします。

 

〔フォトタイム〕

 

皇居 桜田二重櫓その3

江戸の面影が感じられる風景です。

 

 

 

クリスマス・イブの1224日、日本記者クラブで、鳩山由紀夫元首相のスピーチライターだった平田オリザ氏(劇作家・演出家)が、「首相の演説と日本の政治――首相における対話とは何か?」と題してスピーチした。

 

冒頭から文明論、文化論、国家論とづづく、高尚なテーマで、平田氏のスピーチは展開していった。こういう博識、多才な内閣官房参与をかかえながら、どうして鳩山政権は失敗したのだろう。要因はいくつもあるが、なんといっても官僚との対話に欠けていたのが致命的だった。

 

それはともかく、平田氏はまず文明と文化のちがいを司馬遼太郎さんのことばを拝借しながら説明する。

 

すなわち文明とは、だれもが参加できる、普遍的なもの、合理的なもの、機能的なものであると。

 

これに対して文化とは、不合理なもの、特定の集団(たとえば民族)においてのみ通用する特殊なもの、他に及ぼしがたい、つまり普遍的でないものであると。

 

したがって、日本は、文化は輸出できても、文明を輸出できる国ではないと。

 

 

 

つぎに平田氏は、statenationのちがいを説く。

 

すなわちstateとは、市民革命などを経て憲法をつくり、法の下の統治をおこなう国家、文明を輸出できる国であると。

 

これに対してnation とは、民族・言語などを一つにして自然発生的に生まれた国家、文化を守る国であると。

 

要するに、日本のような自然発生的に生まれた国が、これから生き延びていくためには、対話(ダイアローグ)のことばを磨いていかなければならない、というのが、平田氏の持論である。

 

会話と対話はどうちがうのか。

 

平田氏によれば、会話は親しい人とのおしゃべりであり、対話は知らない人との間の情報の交換や、知っている人同士でも価値観が異なるときの摺合(すりあわ)せだという。

 

もっとも短い会話が、「メシ、フロ、ネル」という亭主の弁。

 

言い換えれば、会話は「分かり合う、察し合う文化」であり、対話は「説明し合う文化」ということになる。

 

平田氏のスピーチを聞いていて思ったのは、民主党政権の失敗は、結局、「説明し合う文化」に未熟だったということであろう。

 

自民党に批判的な立場に立つ平田氏は、ひとつだけ自民党をほめた。それは安倍政権がまずまず頑張っているのは、野党時代に勉強していたからだ、というのだ。

 

しかるに、民主党は、野党というのはヒマでしようがないというのに、いまなんの勉強もしていない、と平田氏は嘆くのある。

 

〔フォトタイム〕

 

皇居 桜田二重櫓その2

この美しいスポットのすぐ近くに交番があります。

 

 

いま、世界中でクリスマスツリーが輝いている。そのなかで、中山競馬場のクリスマスツリーは、ほんとうにすばらしいと思う。

 

日本列島のクリスマスツリー・コンテストというのがあれば、ベスト3に入るのではないか。

 

もっとも、ほかのクリスマスツリーは知らないので、これは手前勝手な推測。たぶん、もっと大きなツリーもあるだろう。

 

中山競馬場のこの巨大クリスマスツリーは、高さ20㍍のヒマラヤ杉。れっきとした生きた樹木、生木だ。こんなすごい生木のクリスマスツリーは、そうめったにないはずだ。

 

昭和50年代には、このクリスマスツリーはあった。大きさも年季もはんぱではないのだ。

 

 

 

中山競馬場の入場料は、たったの200円。馬券を買わなくとも、競馬のレース展開を楽しんだり、パドックでサラブレッドを見たり、このクリスマスツリーを眺めたりと、存分に楽しめるのだ。

 

〔フォトタイム〕

 

皇居 桜田二重櫓その1

ここを通りかかる外国人のほとんどが、立ち止まって写真を撮っています。

 

 

 58回有馬記念のファン投票の第1位は、81,198票を獲得したオルフェーヴル、通称オルフェ(5歳)だった。2011年に皐月賞、日本ダービー、菊花賞の3冠馬に輝いた名馬。

 

すでに獲得賞金が114068万円に達しているオルフェにとって、これが現役さいごのレースだった。

 

ヒトであれ、ウマであれ、期待されていたものが、期待どおりの結果を出すのが、いちばん好ましく、おさまりがよい。

 

それでは面白くないという向きもすくなくないが、大穴というのは、どうみても本流の生き方ではない。

 

平成25年、2013年というのは、期待されていたものが、期待どおりの結果を出した年といってよいのではないか。

 

1222日の中山競馬場は12万5000人近くのファンで埋まった。全国紙で展開した宣伝効果は決してムダではなかった。

 

その大観衆のなかで、池添謙一騎手が乗ったオルフェーヴルはぶっちぎりで優勝した。

 

レース前のパドックでもオルフェーヴルにそそがれる眼差しはダントツであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

おとなしそうなオルフェーヴルのどこに、あのエネルギーがあったのか。そう思えるほど、パドックのオルフェーヴルは秘めた情熱をひた隠していた。

 

引退後は、種牡馬(しゅぼば)として、さらに稼ぎつづける。

 

〔フォトタイム〕

 

日本工業倶楽部その7

東京の中心に、レトロな東京駅丸の内駅舎と日本工業倶楽部があるというのは、すばらしいですね。

 

 

 

 

 

 

21日の読売新聞によれば、チャン・ソンテク(張成沢)が処刑されたのは、チャンの部下ふたりが、党行政部の利権を軍に回すようにとのキム・ジョンウン(金正恩)第1書記の指示を即座に実行しなかったことが契機になったと、消息筋が20日、読売記者に語ったという。

 

消息筋がどういう筋の人物かはよくわからないが、この消息筋によれば、部下ふたりはキム・ジョンウンの指示に対し、「チャン・ソンテク部長に報告する」と即答を避けたので、激怒したキム・ジョンウンは「泥酔状態」で処刑を命じたという。

 

また、韓国政府関係者は、キム・ジョンウンについて、「衝動的で現実を無視した指示が多く、求心力を保てるか疑問だ」と話したという。読売によれば、この韓国政府関係者は、キム・ジョンウンについて、「コメの代わりに肉を食べれば、食料不足は解消する」と訓示したりして幹部をあきれさせているとか。

 

読売記者に語った消息筋と韓国政府関係者の証言は、事実かもしれないが、事実でない可能性もある、きわめて要注意のコメントである。

 

キム・ジョンウンの若さとか、性格からして「泥酔状態」で処刑を命じた可能性はあるが、じっと目を見据えて、今回の出来事を分析すれば、それほど単純な問題ではないように思う。

 

また、マリー・アントワネットを思い出させるような、「コメの代わりに肉を食べれば、食料不足は解消する」といったマスコミ受けするコメントも要注意だ。

 

アントワネットのことばが誤解されて伝わっているように、いくらキム・ジョンウンが世間知らずのお坊ちゃんでも、こういう言辞を漏らすことはあり得ないと思う。

 

なぜなら、キム・ジョンウンの祖父と父親が生涯にわたって苦しんできたのは、食料不足であり、それをキム・ジョンウンが知らないわけがないからだ。

 

したがって、この消息筋と韓国政府関係者の証言は一度、疑ってみて、こんご、同じような証言が出てくるか、しばらく様子をみてみたい。

 

〔フォトタイム〕 

 

日本工業倶楽部その6

この建物は、日本ではとてもめずらしいセセッション(ウィーン分離派)様式というのだそうです。

 

 

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