ブログを書かなくなって久しい。昔、海外旅行へ行くときもブログをちゃんと書いて、登録していた。その頃のマメな自分が懐かしい。結局、あれはハングリー精神のなせるワザであったのか。

 現役を退いて、極端に自分から遠のいたのは、よくよく考えてみれば、このハングリー精神であった。ハングリーとは空腹とか、飢えという意味。飢えにかられたとき、人間は必死になって空腹を満たすものを求める。そのエネルギーが人間に活力をもたらす。言い換えれば、満腹感の人間に創造力などは望めないのだ。

 もはやハングリー精神など持とうにも、そうかんたんには持てない世代になってしまったが、もう一度、精神的な飢えを感じる必要があるようにも思う。そうすれば、もっと日々の一時間がとてつもなく貴重に思えるかもしれない。