北京とはひと味ちがうロンドン五輪開会式であった。ゴテゴテしていないところがよかった。

 

なにしろ、これが3回目。経験豊富なのだ。

 

そのうえ英国王室が彩りを添える。エリザベス女王が臨席するだけで、花火1000発もかなわない。

 

それに英国ガーデンふう表舞台と、ビートルズのポール・マッカートニー。イギリスをふんだんにみせたセレモニーであった。

 

200を超える国・地域。このなかには、開会式だけしかフットライトが当たらないところがすくなくない。

 

だからこそ、オリンピックの開会式が重要なのだ。かつて日本だって、そういうときもあった。

 

IOCの会長はあいさつで、「勝つことではなく、おたがいにいたわり合うことだ」と述べていたが、それは建前にすぎない。オリンピックでは、勝たなければならない。

 

そういう厳しさが、ナショナリズムを刺激し、国民を一体化させるのである。国際競技が友好のためのスポーツなら、オリンピックは今日まで存続してこなかったであろう。

 

〔フォトタイム〕

 

二重橋その6

背景に日比谷や新橋のビル群が立ち並びなかな壮観ですね。