けさの産経新聞の経済欄に、<「日の丸電機」四面楚歌>とあった。かつては世界を席巻した日本の大手電機メーカーが未曾有の危機に陥っているというのだ。

 

四面楚歌とは、円高、洪水、欧州危機、韓国勢…。

 

昔、外国へ行くと、どこへ行ってもパナソニックやソニーなど「日の丸電機」の広告塔がひときわ目立っていたし、実際に商品も売れていたが、いまや韓国勢などに押されてタジタジである。

 

先日、テレビを見ていたらサムスンの薄型テレビが紹介されていた。まるで板のようなテレビの薄さにびっくりした。思わず立ち上がって、わが家のテレビと比較したほどだ。そのうえ画面もきれいである。

 

それに価格が安いとなれば、これは逆立ちしてもかなわない。

 

タイの洪水も痛かった。

 

記事によれば、タイの洪水で電子部品工場が大きな被害をうけたNECは、ほかの要因もかさなって業績が大幅に悪化したという。国内7000人、海外3000人、あわせて約1万人の人員削減に踏み切るとか。

 

パナソニックは三洋電機との経営統合に伴う事業整理で従業員3万人以上、TDKやリコーも約1万人の削減を公表しているという。

 

65歳までの定年延長が望まれるなかで吹き荒れるリストラの寒風は、「日の丸電機」従業員にとっては、ことのほか厳しい。

 

では、「日の丸電機」の将来は、円安、タイの洪水なし、欧州危機回避、韓国勢スローダウンになれば、たちどころに回復するのだろうか。

 

〔フォトタイム〕

 

代官山アドレスその5

テレビのロケ地としても使われたそうです。