高名な北朝鮮専門家のなかに、なかなかジョンウン後継を認めない人たちがいた。専門バカとはよくいったものだ。
かれらは、金正日の料理人だった藤本健二氏の証言を軽く見ている節があった。しかし、これはまちがいで、身辺に長くいた人の分析にはやはり説得力がある。
たとえば、藤本氏はつぎのように述べていた。
<金正日が正雲を自分の後継者にしようとしていることは、側で仕えていて一目瞭然でした。たとえば、一家で食事をするときは、中央に金正日が座り、その右隣が妻の高英姫、高英姫の右隣に正雲が座ります。金正日の左隣はヨジョンで、正哲が座るのは、ヨジョンの左隣の末席なのです。儒教社会の朝鮮では、この席順によっても、正雲が「皇太子」であることがはっきりしています>(「現代」2004年9月号)
ヨジョンとは、金正日と高英姫(コ・ヨンヒ)の間の末娘。正哲(ジョンチョル)は、次男だ。藤本氏は、かれらの異母兄である正男(ジョンナン)の姿を見たことがなかったという。そういう人物が後継になる可能性はうすいのに、儒教社会のしきたりに固執して長男説にこだわっていた北朝鮮ウオッチャーがすくなくなかった。
〔フォトタイム〕
外務省その2
日本外交を担う本山です。
コメント
コメント一覧 (16)
そもそも、たかだかヤクザの跡目問題に国を挙げて議論するというのも、何だかなーという感じですが・・・。
その昔は、ソ連の権力闘争の結果を、席次で判断していた学者さん、事情通達が数多くいましたが、その類の人達が、今は北で食っているのですね。
では有りませんが、この人事は金正日政権的にも不適切な人事
では無いかと日本人乍ら思います(^◇^;)
金正日の実妹である金敬姫氏をも大将に任命した辺り、
人事の「私物化」を強く印象づける結果に終わり
北朝鮮軍の程度を改めて晒した格好になったと見ます。
抑制的に見てさえ中共政府の「傀儡政権性」の印象が
拭えない今回の人事と言えましょうね┐(´д`)┌ ヤレヤレ
せめて金正男氏も同様に「大将昇格」であったのなら
国際社会の印象は可成り違ったのでしょうが( ゚д゚)ポカーン
ジョンウン氏が総書記になったとして北朝鮮をマトモに
統治出来るのか甚だ疑問ですな( ´,_ゝ`)プッ
精々中共政府の言いなりになるのがオチかと┐(´д`)┌ ヤレヤレ
かの国の未来が明るくなるかどうかは、ひとえにさる国のさじ加減ひとつだと思います。
藤本氏は身の安全を守るため、変装していますので、どうしてもヘンな人にみえてしまうんですよね。でも、早い段階から、なかなか的確な見方をしています。
0x県立大学のセンセーたちにも、料理人風情のいうことがなんだ、という意識があったと思いますよ。
藤本氏の証言を克明に分析していると、実妹を大将に任命した将軍様の気持ちがよく理解できます。もう溺愛なんですよね。
氏は著書の中で三男が後継者と記しているし、写真で紹介したのも世界で初めてでは?
そのS大学の先生、今朝も眠たげな目でボソボソ唱えていました。
Abusanさん、同意見です。
吉林省からの朝鮮族の友人によると「万が一北が崩壊した場合、少数民族である私達朝鮮族と結びつき、中国から独立されることが一番怖い。そうなった場合、他の少数民族にも波及する。そのため北を支援する以外ない。」との話でしたが、一理ありますね。
「韓国と北朝鮮では、どちらを同胞と思うか?」に「もちろん北朝鮮。全く同じ朝鮮語を話しますから。」とのことでした。
夫の張成沢さんと併せて、鎌倉幕府で起こった執権政治が北朝鮮で復活するかもしれません。
あの国の謀略好きは有名ですし・・・
金敬姫の動向、関心をもっています。
李朝の高宗も次男ですね。で、実兄が弟に仕えていました。
NHKが藤本氏にコメントを求めたのは、はじめてかもしれませんね。
例えば農地相続では中国韓国(ベトナムは知らない)ともに均分相続だが日本は長子相続です。
>長子相続は徳川家康が遺言で後継者の条件にして以来日本独自の風習になりました。
そういうことなんですか。家康が秀忠を後継に選んだのは、面白いですね。