きのう日本記者クラブで、みんなの党の渡辺喜美代表の記者会見があった。冒頭から民主党の代表選を痛烈に批判し、「自民党時代でもこんなひどくはなかった」と皮肉っていた。

 

渡辺代表によれば、父親のミッチーが負けるのがわかっていて、平成3年の自民党総裁選に出馬したのは、このままでは日本がダメになっていく、なんとかしなければならない、という大義があった。

 

では、今回の戦いに大義はあるのかといわれれば、たしかに思い浮かぶものがない。

 

「代表選をする前にやることがたくさんあるだろう」という渡辺代表は、菅さんと小沢さんの争いを「仁義なき戦い」「チンピラのケンカ」と切り捨てた。

 

「チンピラのケンカ」といったとき、前の席にいた金髪の外国人女性記者が、フフフと笑った。

 

若いときに、田中角栄と福田赳夫が自民党総裁選を戦った、いわゆる角福戦争の一端を垣間見たが、振り返ってみると、たしかにスケールがちがっていたように思う。そのかわり乱れ飛んだ札束も桁はずれであったが…。

 

ヨッチーは、菅首相が円高対策で白川日銀総裁と電話でたった15分しか話し合わなかった熱意のなさにかみついた。「官邸に呼んでじっくり話し合えばよい」という意見には同感だ。

 

みんなの党は、アジェンダ(政策課題)が最優先する。では、アジェンダが一致すれば、小沢さんとも手を結ぶのか。そういう質問に、渡辺ヨッシーは、「気の合わない人とは、一緒にならない」と、けんもほろろであった。

 

〔フォトタイム〕

 

東京芸術劇場その6

まわりもゆったりとしています。