韓国の李明博(イ・ミョンバク)大統領は、首相に金台鎬(キム・テホ)氏を指名した。金氏は現在47歳。6年前、全国最年少の41歳で慶尚南道の知事になったという。隣国にこういう政治家がいたとはまったく知らなかったが、これからは新首相の動向に注目していきたい。

 

周知のように、韓国の大統領は任期が5年で、再選は禁じられている。ということは、2008225日に発足した李明博政権は、今月中に折り返し地点を通過することでもあり、それをきっかけに韓国メディアの関心も一気にポスト李明博へと向かっていくと思われる。

 

金台鎬氏が、2012年の韓国大統領選の候補になる確率は高い。だれも名乗りを上げていない現時点で当落を予想するのは早すぎるが、金氏は現職大統領の後ろ盾を得たようなものだから力強い。

 

ご本人もその気のようだし、次期大統領の最有力候補とみてよかろう。ただし、大統領の信頼を裏切らず、かつ首相としての実績を積むことが条件ではあるが。

 

よく知られるように李大統領は、大阪で貧乏な牧夫の家に生まれた。帰国後も生活は楽ではなく、子どもの頃からマッチなどを売って家計を助けていた。苦学して高麗大学を卒業し、現代建設へ入社してから運をつかんだ。

 

金台鎬氏も貧農の出。農業高校からソウル大学へ入った典型的な苦学生だという。

 

そういえば、あの盧武鉉(ノ・ムヒョン)氏もエリートではなかった。苦学して弁護士になった。

 

かれらには、たしかに世襲にはない粘り強さがある。半面、盧武鉉氏のような、ある面でのひ弱さもあろうが…。

 

韓国は、つぎの2012年からも苦学生の政治リーダーに国運を託すのかどうか。それは、残された期間に李明博政権がどれだけの成果をあげるか、ということにもよると思う。したがってG20のソウル開催は、上を狙う金台鎬氏にとっても、大きな意味をもっている。

 

世界の主だった首脳が集う大舞台の開幕直前に指名された金氏は、案外、運の強い政治家なのかもしれない。

 

〔フォトタイム〕

 

荒川の水辺その2

広々としたグラウンドもありました。