今夕の日本経済新聞によれば、キューバのカストロ前議長(83)が7日、4年ぶりに国会で演説したという。元気な頃は、数時間、ぶちまくっていたカストロも、老いたいまは、12分で演説を終えたとか。

 

弟に議長職を譲って一歩退いたようにみえたカストロだが、記事によれば、国会議員職も共産党最高位の第1書記も、これまで通り保持しているという。なんのことはない、カストロ体制というのは、まったく変わっていなかったのだ。

 

50年前、カストロがハバナへ凱旋するときの映像を何回かみた。主義主張はべつとしても、とにかくカッコがよかったのはたしか。あのまま、歴史の表舞台から消えていれば、かれは神々しいまでに光り輝く英雄として語り継がれたかもしれない。

 

老醜をさらすカストロをみていると、引き際に失敗した愚かな人間の生きざまに哀れというか、同情を感じる。

 

とはいえ、キューバの人々は、カストロ独裁を許しているのだから、とやかくいうことではないのかもしれない。

 

カストロ兄弟は、利権を漁る、あざとい政治家ではないようで、この点だけが唯一、救われる。

 

〔フォトタイム〕

 

荒川の水辺その1

心がなごむ荒川の水辺です。