テレビをみる機会はなかったけれど、今夕の日本経済新聞によれば、鳩山由紀夫首相は初の施政方針演説で「いのち」ということばを24回繰り返したという。
同紙に掲載された演説をみると、冒頭から、「いのちを、守りたい」と切りだしている。なるほど、「いのち」のオンパレードだ。
「生まれてくるいのち、そして、育ちゆくいのちを守りたい」
「働くいのちを守りたい」
「世界のいのちを守りたい」
「人のいのちを守る政治」は、文句なくスバラシイ。拍手喝采をもって、このことばを受け入れ、それが成就することを期待したい。
でも、待てよ。たしかに、鳩山さんのいうとおりなのだが、国民がいちばん期待しているのは、こんな抽象的な言辞ではなく、たしかな財源に基づく、実現可能な政策なのではないか。
政権担当者が国民のいのちを守るのは当然のこと。いのちというなら、いかにしていのちを守るのか、その方策を早く提示し、このうっとうしい状況を打開してほしいのだ。
きよう、総務省が発表した2009年平均の完全失業率は5・1%で、悪化幅は過去最大だという。政治にはもちろん、理念も必要ではあるけれど、どのようにして失業率の上昇に歯止めをかけ、あたらしい雇用を創出していくかの具体策を聞きたかった。
むろん、そのほか、もろもろにも。
〔フォトタイム〕
神田古書店街その5
昨夜のNHK「ブラタモリ」も神田古書店を紹介していました。
コメント
コメント一覧 (10)
― いのちを守るのは当然のこと。― なんだけれど・・・
大島さんと同じことを私も言いたいのかも知れないけれど・・・
あるいのちを守るには、諦めなければならないいのちもあると思う。
人のいのちを守るには、別のモノのいのちが失われる。
何の「いのち」を優先するか、その時々・その場で優先するいのちが変わると思う。 (言いたいこと解ってもらえるかなぁ?)
おっしゃりたいことは、なんとなくわかるような気もします。
そして鳩山さんの「いのち」とも関わりがありませんが、安倍元首相が慈恵病院の捨て子措置に反対したのを読んだ時は我が目を疑ったものでした。そこでの命は具体性をあまり感じない鳩山氏が言う「生命」と違って緊急を要した死に直接つながる命を論じている時にしかも国家の予算とは直接関連のなさそうな一病院の善意を踏みにじるような言動は政治家として決して取るべきものではないと感じました。
私は偶然にもその時は「この首相は長くない」と思い、その旨エントリーを上げました。。
「声なき声」とは自身に票を入れてくれる人の声の掘り起こしを指すと考えることも出来ます。
分けへだての無い生命の尊さを訴える政治家と自身に票を入れて呉る人の生命の大事さを訴える政治家とは自ずと重さが違うと思います。
それにしても、何を聴いても鳩山さんの口から出てくる言葉は重みがあるとは思えません。
こんな演説を信頼するのは大間抜けです┐(´д`)┌ ヤレヤレ
政治家は極力現実的かつ実現可能な事を語るべきなのに
鳩山は抽象的な事だけで市場の失望感から売り気配って
パターンものでしょう(^_^メ)
まあ、こんな「軽い日本」を選んだのは我々日本国民
だから自業自得ですなあ(--;) ウ
ますます「倒閣」の気持ちを強くしました。
これ以上奴等の好き勝手にはさせない!!
施政方針演説(あるいは姿勢方針?)、
世の健康ブームで「健康であれば命はいらない」の伝で、「“いのち”さえあれば“国”はいらない」という風に聞きました。
「ブラタモリ」、観ました。
懐かしい“古本屋街”や、初めて入るニコライ堂の内陣は良かったんですが、湯島聖堂では変な感じがしたんです。
本来、孔子さまを祀ってる事や、下から大成殿に上る途中に聳え立つ世界最大の孔子像をも無視していたのは何故なんでしょう。
さすがのタモリも“NHK”には勝てなかったようです。
その話は存じませんでした。
慈恵医大病院は、かつての勤務先の診療室と深いつながりのあるところで、何度か検査でお世話になりました(いずれも検査段階で終わったのはさいわいでした)。親戚の医師兄弟もこの大学の出身で、慈恵という名は、子どもの頃から馴染みがありました。
鳩山演説を演出した、演出家の平田オリザさんは、庶民感覚がわかっていませんね。国民生活は、芝居じゃないんですよね。
鳩山さんに、ほんとうに、国民の命を守る覚悟があるなら、北朝鮮に拉致された人々を救出するために、全力を尽くすべきです。この問題で、鳩山さんは、一体、なにをした、というのでしょうか。
>..... tomtom さん
>その話は存じませんでした。
>慈恵医大病院は、かつての勤務先の診療室と深いつながりのあるところで、何度か検査でお世話になりました(いずれも検査段階で終わったのはさいわいでした)。親戚の医師兄弟もこの大学の出身で、慈恵という名は、子どもの頃から馴染みがありました。
>
しつこいですが、ウイキペディアの安倍晋三の項目に次があります。
慈恵病院の「こうのとりのゆりかご」
「赤ちゃんポスト」も参照
2007年2月23日に、熊本市の慈恵病院が赤ちゃんポストの設置を計画していることについて、「ポスト」という名前や匿名で子供を置いていけるものだということに大変抵抗を感じると反対の意向を示した[69][70]。
これに関し多数のTBを致すことをお許し下さい。
申し訳ありません。勘違いしていました。