記憶されている方もいると思うが、昨年の「週刊新潮」1211日号に、<『沈む朝日新聞』がひた隠す『裏金作り』と『社内レイプ』事件>というショッキングな見出しの記事が掲載された。

 

この記事の前半部分は、昨年6月に社長室長という重要なポストに就任したばかりの幹部が、突如、11月1日付で社長秘書役に異動した背景には、京都支局長(現在は総局長)時代の裏金づくりが暴かれ、その責任を取らされたのではないか、という内容であった。

 

記事によれば、この幹部は、京都支局長の時代、支局員ら20人弱が参加して祇園でも指折りの料亭で忘年会をひらいていたそうだ。芸妓も数人あげていたとか。

 

それにしても祇園の一流料亭というのは、いったい、ひとり当たりどのくらいかかるものなのか。いくらなんでも、1万円や2万円で済むわけがない。

 

忘年会にかぎらず、記者の歓送迎会もこの料亭を使っていたと、「週刊新潮」には書いてあった。もし事実なら、自腹を切っている、麻生太郎首相のバー通いどころではない。

 

参加者全員から4,5万円くらいの会費をとったのか。あるいは、支局長が私財をなげうってスタッフを歓待したのか。それとも、やはり裏金で支払われたのか…。

 

もし、裏金だとすれば、これまでの朝日新聞の裏金批判キャンペーンは、なんとも滑稽で、サマにならなくなる、と、「週刊新潮」の記事を読んで思ったものだ。

 

なお、この記事に対して朝日新聞社は、週刊新潮編集部に、事実と異なる記述が多い、と抗議している。ただ、どの部分が異なっているのかは、明らかにしていないし、告訴もしていない

          

さて、けさの産経新聞によれば、朝日新聞社が東京国税局の税務調査をうけ、出張費や取材費の過大計上があったとして平成20年3月期までの7年間で、計約4億円の所得隠しを指摘されていたことが、23日、わかったという。一部の記者が、カラ出張などで経費を水増し請求していたとも。

 

この記事のなかに、<不正発覚をうけ、同社は京都総局の当時の総局長らを停職処分にし>というくだりがあって、あ、と思った。はたして、「週刊新潮」の記事と関係があるのだろうか。

 

〔フォトタイム〕

 

港区立イタリア公園その2

イタリア公園は、「日本におけるイタリア20012002年」を記念してイタリアから寄贈されました。