東京農業大学広報部が発行する「新・実学ジャーナル」No48(12月1日発行)に、同大の徳江千代子教授が、「消費期限と賞味期限」について書いていた。どこが、どうちがうのだろうか。食品の安全性について、とかく問題が多い昨今、食品表示の正しい知識は不可欠だ。徳江教授によれば、消費期限は、「いたみやすい食品」、賞味期限は、比較的「いたみにくい食品」が対象だという。

 

<消費期限は、弁当や惣菜、調理パンなどに表示され、製造日より5日以内に悪くなるようなものが対象で、期限をすぎたら、「安全ではない」ことを示している(年月日表示)。もし食べてしまって、何か問題が起きても自己責任ということになる>

 

<賞味期限は、その日付までならメーカーが、品質を保証し、おいしく食べられることを意味する(年月日表示)。だから、期限をすぎたから、もう絶対に食べられないというわけではない。製造日から三か月を超す場合、「年月」でよい>

 

「開封したら、お早めに」と書いてあるが、この場合の「お早めに」は、1日だけなのか、それとも1週間なのか。できれば、具体的に書いてほしいが、徳江教授によれば、「開封後の環境は、メーカーに予想ができないので、消費者の自己判断に任せられている」のだとか。要するに、なるべく早く食べることに尽きるのである。

 

〔フォトタイム〕

 

歌舞伎座その5

間口15間、奥行き11間で、2600人も入ることができます。立ち見席に若者の姿をみつけると、昔の自分を思い出して、うれしくなります。目の肥えた観客がいないと、伝統芸能はすたれてしまうのです。