つぎつぎと明るみにでる守屋武昌・前防衛次官の所業については、あきれてものがいえないくらいだが、ひとつだけいっておきたい。ゴルフ場で夫人とともに、偽名を使っていたという点だ。きのうの証人喚問で、守屋氏は、偽名は先方からの依頼だったと述べていたが、それは言い訳にもならない。推測するに、要するに、夫婦ともどもゴルフバッグをプレゼントされる際、先方からバッグにつけるタグ(名前)を変えたほうがよい、といわれたのだろう。ご本人が名乗っていた「佐浦丈政」は母親の旧姓だという。偽名は、双方ともにうしろめたいところがある、証(あか)しといってよい。

 

ゴルフ場では、氏名、住所、電話番号を書かされる。守屋氏は、住所と電話番号もごまかしていたのだろうか。ゴルフというのは、危険なスポーツである。どこから、ボールが飛んでくるか、わからない。とんでもない方向へボールを打って、他のプレイヤーにぶっつけてしまう、あるいは他のプレイヤーからぶっつけられるおそれが、つねにある。ぶっつけられたときは、「ごめんなさい」、「大丈夫ですよ」で終わっても、あとで後遺症が出るかもしれない。そこで話し合いが必要だと、クラブに問い合わせたら偽名だったというのでは、紳士のスポーツもへったくれもない。

 

あるがままに、というのが、ゴルフの基本。ボールはあるがままに打つ。スコアも自分で申告する。言い換えれば、ゴルフというのは、いくらでもウソをつけるゲームだ。だからこそ、ゴルフは忠実、かつ律儀にプレイしなければならないのだ。守屋氏は、飛び切りのゴルフ人間なのだから、いまからでも遅くはない、正直に自分の所業を洗いざらい申告すべきだ。いずれにしても、ゴルフ場で偽名を使うことは許されない。偽名がよくないのは、なにもゴルフ場にかぎったことではないが。

 

<きょう・あす・あさっての見頃の草花>

 

10月30日、ツバキ開花(百花園)。

10月31日、大安。メタセコイヤ紅葉(祖師谷・桜ヶ丘)。

11月1日、イチョウ黄葉(光が丘)、コブクザクラ開花(野川)、ツワブキ(旧芝離宮)。

 

〔フォトタイム〕

 

経済産業省その2

本館のうしろに、もっと大きな別館がありますが、今回は本館だけにします。