世の中には、2種類の人類が生息している。語学のうまい人と、うまくない人だ。ご多分に漏れず、後者に属しているわたしは、語学の達人を無条件で尊敬している。そして、心から羨んでいる。外務省には、なんと世界の41か国語に精通する専門家がいるという。すごいことではないか、とワケもなく感動してしまう。

 

41か国語とは、なんだろう。語学の非達人は、入り口からひっかかってしまう。英、フランス、ドイツ、スペイン、ロシア、中国、朝鮮、アラビア、ポルトガル、インドネシア、タイ、モンゴル、マレー、ペルシャ、ウルドゥー、ヒンディー、シンハラ、ミャンマー、ラオス、カンボジア、ベトナム、ベンガル、フィリピノ、イタリア、ギリシャ、スウェーデン、ノルウェー、デンマーク、ハンガリー、フィンランド、ルーマニア、ポーランド、ブルガリア、チェコ、スロバキア、オランダ、クロアチア、トルコ、ヘブライ、スワヒリの各語とか。

 

では、実際に、地球上には、何か国語が存在するのだろうか。おそらく、これは中国の正確な人口を言い当てるほどにむつかしいのではあるまいか。なぜなら、日本は日本語ひとつだが、アフリカなどへ行けば、民族ごとにことばもちがってくるからだ。外務省の国内広報課で発行した小冊子「チャレンジ41か国語」で、スワヒリ語についての説明があった。ちなみにスワヒリ語は、タンザニアの公用語だ。

 

<じつは、スワヒリ語を母語とする人はいません。タンザニアには120を超える民族がいて、それぞれ独自の言語をもっています。そして、すべてのタンザニア人は、コミュニケーションの手段としてスワヒリ語を使うのです。スワヒリ語は、いわば各民族をスワヒリ語でつなぐ架け橋みたいなものなのです>

 

これを読んで台湾を思い出した。台湾の少数民族は、いまなお日本語を共通の言語としている。はじめて台湾をおとずれたころは、そういう知識がなかったので、集落の人々が日本語を話すのを知って、びっくりした。そのあと、台北で万葉集を愛読している人に出会って、また驚いたのを覚えている。

(しばらくコメントは休ませていただきます)

 

<きょう・あす・あさっての見頃の草花>

 

7月30日、キツネノカミソリ見頃(赤塚・旧岩崎邸)。

7月31日、大安。ハス見頃(小石川)。

8月1日、サルスベリ開花(陵南・府中の森・武蔵野中央)。

 

〔フォトタイム〕

 

自民党本部周辺その1

参議院議員会館から平河町のほうへむかうと、右手に自由民主党の本部があります。