産経新聞の僚紙、夕刊フジ(6月26日付)が報じた「中国産食品の恐るべき汚染実態」の記事を読んで、あらためてその深刻さにガクゼンとした。この問題については、中国総局の福島香織特派員が、これまで何度も産経新聞、フジサンケイビジネスアイ、そしてご自分の記者ブログなどを通じて詳細に伝えてきた。夕刊フジで伊藤猛記者は、「日本人の食生活は、いま、中国産の食材なしには成り立たないとされる」と書いている。国民生活に直結する問題なので、日本のメディアは繰り返し報道していくべきテーマといえよう。

 

夕刊フジには、「食品衛生法違反で輸入不可となった直近の中国産食品」(厚生労働省のホームページより。6月分は途中経過。重複は省略)一覧が掲載されている。ここにでてくる食品は、おなじみのものばかりで、だれもが、一度ならず口にしているはずだ。 

 

5月――かば焼きうなぎ、ボイル帆立串刺し、乾燥しいたけ、白焼きうなぎ、大粒落花生、ゴム製へら(調理用器具)、冷凍ゆでがに、ウーロン茶、生鮮しょうが、冷凍ドクサバフグ、天然活あさり、水煮なめこ、石垣貝、乾燥なし、ホッケ醤油みりん漬け、水煮ホタテ貝、魚肉ねり製品(きざみ天ぷら)、冷凍あさり、さば照り焼き、生鮮にんじん、黒糖アーモンド、しめじ水煮、ソーセージ、黄金カレイほぐし身、むきあさり、氷菓、ミニアメリカンドッグ、味付椎茸、乾燥しいたけ、冷凍切り身いか、ピーナッツ菓子、いかリング串、冷凍むき身あさり

 

6月――サバフィレ、ゆでだこ、甘酢しょうが、ローヤルゼリー加工品、冷凍煮込みあなご、混合野菜、殻付きあさり、煮込むあなご、冷凍ねき、生鮮しょうが、かば焼きうなぎ、千切りにんじん、乾燥白くらげ、甜麺醤、あさり酒蒸し、そば、赤ピーマン、乾燥しいたけ、生鮮未成熟さやえんどう

 

この一覧表には出てこないけれど、怖いのは、中国産の原材料を使った日本の加工食品だ。伊藤記者によれば、「いまや日本の伝統的な食材まで中国産の原料がなければ十分な供給量が確保できない。たとえば、国内で流通する梅干しの約7割は中国原産で、ソバの9割、ミソの原料・大豆の6割強も中国からの輸入に頼っているといわれている」。加工食品の場合、原材料は表示されていても、原産地まではわからないのだ。また、輸入食品全体の1割しか検査されず、あとの9割は素通りという状態。しかも、検査済み証明書があっても、安心できない。証明書を金で買うお国柄、と伊藤記者は指摘している。食べないことが、いちばんの防衛策ということか。

 

<きょう・あす・あさっての見頃の草花>

 

6月27日、大安。ラベンダー開花(祖師谷)、スイレン開花(舎人)、インドハマユウ見頃(旧芝離宮)。

6月29日、チョウトンボ飛来確認(浜離宮)。

 

〔フォトタイム〕

 

東京ミッドタウンその3

東京ミッドタウンは、ガレリア、プラザ、ガーデンという3つのゾーンで構成されていますが、ここはプラザにあたります。