ハンカチノキという木があることを知ったのは、ほんの数年前でした。東京・文京区白山にある小石川植物園でみつけたのが、はじめてでした。珍奇な花を咲かせるハンカチノキは、“植物界のパンダ”といわれているそうですが、そんなことも、もちろん初耳でした。
小石川植物園というのは、正式には東京大学大学院理学系研究科附属植物園といいますが、そこから刊行された「ハンカチノキ」というパンフレットを参照しながら、“植物界のパンダ”をすこし紹介しましょう。
ハンカチノキの自生地は、中国の中部から西南部にかぎられています。中国名は、鳩子樹。日本名は、花弁が長さ15㌢に達して、ハンカチのように純白色になるので、ハンカチノキとつけられたようです。
小石川植物園のハンカチノキは4月中旬から咲き始め、1週間ほどで盛りをすぎるそうです。なお、日光植物園のハンカチノキは、5月になって咲き始め、花期がやや長く続くそうです。
<きょう・あす・あさっての開花・見頃の草花>
4月27日、ナノハナ満開(葛西臨海)、ツツジ開花(浮間・秋留台)、チューリップ見頃(武蔵野中央)。
4月28日、ツルバラ開花(旧古河)、ホウチャクソウ見頃(滝山)、フジ見頃(小石川)。
4月29日、カントウタンポポのカーペット(旧岩崎邸)、ウワミズザクラ開花(小山田緑地)。
〔フォトタイム〕
旧芝離宮庭園その5
旧芝離宮の池は、約9000平方㍍の広さがあります。昔は、海水を引き入れた潮入りの池でしたが、いまは淡水となっています。中国の杭州にある、西湖の堤を模した石造りの堤です。
コメント
コメント一覧 (4)
世界には珍しい花や木があるそうですがたまには植物園巡りもいいのかも。
記者の方から、返答が頂けるとは思ってもおりませんでした。嬉しかったです。
記事中に、『カントウタンポポのカーペット』とありますが、気になって調べました。
そしたら、私が『ニホンタンポポ』だと思っていたタンポポの種類が、実はカントウタンポポらしい事がわかりました。
他にも、カンサイタンポポ、エゾタンポポなどなど、色々な種類が出てきました。タンポポに対する自分の勝手な思い込みに気がついて、恥ずかしくなりました。