あさ、リモコンでテレビをつけたら、あらわれた画面は、テレビ朝日「スーパーモーニング」。民主党のイケメン代議士、細野豪志氏の不倫騒動で大騒ぎだった。お相手は、山本モナという美女とか。TBS「NEWS23」の新キャスターだという。番組は、「FRI DAY」の“激震スクープ”をイラストで再現。さらに路上で5秒、熱いキスをかわしたという現場まで、リポーターを出していた。えっ、こんな人通りの多いところで?  


コメンティターが、「奥さんが、かわいそうだ」と怒っていた。コメンティターという役柄の人たちは、年中、怒っている。イカリ族って、タイヘンだなあ。細野氏は、記者会見に応じていないらしい。そのことに怒りのコメントがあったあと、画面に、いきなり、かつてこの人が、カッコよく述べたセリフがでてきた。 


「政治って、ことばが、大切ですからね」 


メール事件にくらべれば、たわいない話だけれど、民主党の若手政治家の話題って、いつも次元が低いね。


 ばかばかしくなって、テレビから目を離して新聞を読んでいて、ふと画面をみると、テレ朝の君和田正夫社長が出ている。なんで、自分のところの社長を、登場させるの? あ、そうか。1億3700万円の所得隠しの謝罪記者会見か。不倫より、こっちのほうが、はるかに悪質だ。


 世の中の出来事に悲憤慷慨していた「スーパーモーニング」のキャスターが、急に、まじめな顔になって、「エリを正します」と、しおらしくいった。不倫のイケメン代議士サン、テレ朝を見習いなさい。うつむきかげんに世間に顔をさらして、「エリを正して、家庭を、大切にします」といって、涙を流せば、選挙区の人たちも大目にみてくれるかもしれない。ただし、偽りの涙じゃ、だめ。 


<きょう・あす・あさって> 


平成8年(1996年)929、遠藤周作、死去。享年73歳。没後10年。 


〔フォトタイム〕


 向島百花園その6 
百花園の萩は、萩のトンネルだけではありません。園内のあちこちにあって、それぞれにおもむきがあって、この野趣ゆたかな草庭をひきたてていました。