2014年10月

新潟の生家から新米が届いた。ふるさとを離れて、はじめて新潟のコメのおいしさがわかった。ふだんもスーパーであちこちの県のこしひかりを買っているのだが、やはり本場のこしひかりがいちばんだ。

 

数年前の秋、「新米の重さによろけ里ごころ」という俳句をつくった。今回もゆうパックが運んできたこしひかりはどっしりと重かった。その重さがどこか、いとおしい。

 

いま生家では稲作はしていないが、学生時代、稲刈りの手伝いで帰省した記憶がある。東京オリンピックがひらかれる前の話だ。まだ機械化されていない頃のこと。刈り取った稲を束ねてハサ(稲木)にかける作業はけっこうきつかった。

 

夜は脱穀の作業が待っていた。農繁期というのは、文字通り繁忙だった。それでも田舎の秋はやはり豊饒で、心浮きたつものがあった。柿や栗、サツマイモなどたべるものはたくさんあったし、山へ入ればアケビがとれた。

 

小学生の頃、年長の男の子が、畑からダイコンを抜いてきて、川で洗ってガブリとかぶりついたのを見た。よほど、ハラがすいたのだろう。

 

土だらけのダイコンが川で洗らわれて、まぶしいほどに美しかった。あのガキ大将がくらいついたダイコンは案外、おいしかったのではあるまいか。

 

<お知らせ>1014日の「大島信三のひとことメモ」のテーマは「キム・ジョンウンの健康不安」です。
http://www.iza.ne.jp/izablog/oshimas2/entries/

 

 

 

キム・ジョンウン(金正恩)第1書記の動静が40日ぶりに報道された。左手で杖をついている。キム・ジョンウンは1983昭和58)年18日の生まれだから、まだ31歳である。その若さで杖をつくとは、まったくサマにならない。

 

韓国サイドからはしきりに健康不安説が流れてくる。あの太った体型を見ると、運動不足が感じられて、健康不安というのはあながち虚報とも思えない。キム一族の体質には循環器系に弱いところがあり、肥満体は要注意なのだ。

 

朝鮮中央テレビは笑顔のキム・ジョンウンを紹介していたが、すべて静止画というのも気になるところだ。

 

30代という若い最高指導者には、後継者や代行者と目されるようなナンバー2はいないと思われる。しかしピンチヒッターが不在という現状に、ある種の不安を感じている人たちが北朝鮮政界にはいるはずだ。

 

そこで注目されてくるのが、キム・ジョンイル(金正日)の末娘、キム・ヨジョンだ。彼女は現在、党中央委員会の責任幹部として政権の一翼を担っている。彼女を取り巻く勢力ができてくると、北朝鮮はやっかいなことになってくる。

 

わたしは先月、『異形国家をつくった男――キム・イルソンの生涯と負の遺産』という本を芙蓉書房出版から出したが、そこで力点を置いたのは、キム一族の人間関係だった。「歴史というのは、結局、人間関係がすべて」というのは、自分自身が長年抱いてきた思いでもある。

 

 

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