2013年08月

827日の朝日新聞で、作家の久木綾子さんがすばらしい時間の過ごし方を語っていた。5年前、久木さんは89歳で初の小説「見残しの塔」を刊行した。1919年の生まれだという。

 

戦前、比叡山の里坊で修行生活をおくった。そのときの師匠で、のちに天台座主になった即真(つくま)周湛(しゅうたん)大僧正とその弟子たちの生と死を描いた「何の花降る」を近く出版する。

 

久木さんはことしの23月以降、執筆する時間をそれまでの昼間から反転させ、午後11時から翌日の午前5時ごろまでの6時間に集中させるようになった。作品に静謐(せいひつ)さを求めたために、自分が執筆する時間の質にもこだわりたかったのだという。

 

作品とは、「何の花降る」。久木さんはいう。

 

「わたしは東京の都心部に住んでいますが、その時間ならば、騒音はほとんど聞こえません。月にl2度走る救急車も、聞き逃すことがあります。夏場でもエアコンを少しつけて窓をあけると、空気の感じも、ちょうどいい。山中にあるわき水があふれる場所に立つ一軒家で暮らしている感じになります」

 

「変な言い方かもしれませんが、時間がキラキラした水みたいに流れるのです。書いている間のわたしは、無限大、無尽蔵の時間を持っている感覚になり、もう死なんて訪れないように思うんです。6時間の時の流れを十分に味わい尽くしています」

 

「若い人にも、自分が生き生きする目標を見いだして、自分に必要な質の良い時間を選んで過ごしてもらいたい。これからの秋ならば、一人で山に向かい、深山幽谷の世界に身を置いてみたらどうでしょうか。自分と時間の質について、何かを考えられる機会になると思います」

 

「人生の残り時間ですか? 考えませんね。少なくともあと2冊は小説を書きたい。前途洋々ですよ」

 

なんとか、久木さんのように質の良い時間を持ちたいと思う。そう思いながら、無駄な時間を浪費しているのがなさけない。

 

〔フォトタイム〕

 

日比谷公園草地広場その6

都心の一等地にあるぜいたくな空間です。

 

 

目立ちたがり屋というのは、どの時代にも、どの国にもいた。ただ、伝達手段がなかったので、広範囲に目立たなかった。

 

ネット時代の到来で、目立ちたがり屋がガゼン目立ちはじめた。自分のメディアを持ったからだ。

 

30日昼のテレビ朝日で、悪ノリ投稿画像を特集していた。わざとホームから線路に落ちてカメラにおさまる男。これは警察沙汰の犯罪だ。

 

いまや目立ちたがり屋のエスカレートぶりは、世界的な傾向だという。

 

たとえば、ファーストフード店の店員がせっけんのあわをたてて入浴しているシーン。よくみれば、これはファーストフード店の調理台。

 

プランキングといって、公共的な場所で両腕をまっすぐ伸ばしてうつ伏せになって写真を撮る人もいる。

 

オーストラリアでは、度がすぎて死亡事件まで起きている。高層マンションのバルコニーでスリル満点の写真を撮ろうとしてバランスを崩し、転落死したのだ。

 

やるな、といえば、いっそうやりたくなるのが人間。ほんとうは無視するのがいちばんなのだが、ネット時代ではそうもいかないのだ。

 

〔フォトタイム〕

 

日比谷公園草地広場その5

ベンチに腰掛けて弁当をたべるもよし、シートを広げて弁当をたべるもよしの草地広場です。

 

 

24日の朝日新聞に、<一度は乗ってみたい「働く車」>のベスト20が出ていた。記事によれば、7月下旬、朝日新聞デジタル会員にアンケートを実施。1867人から回答を得たという(編集部で用意した41の働く車から「乗ってみたい車」をいくつも選んでもらったとか)。

 

その結果はごらんの通り。

 

1位、戦車731

2位、パトカー681

3位、覆面パトカー540

4位、ブルドーザー401

5位、ショベルカー398

6位、装甲車379

7位、消防車343

8位、クレーン車311

8位、除雪車311

10位、トラクター293

11位、サファリバス275

12位、フォークリフト349

13位、はしご233

14位、救急217

14位、大型トラック217

16位、コンバイン210

17位、テレビ中継172

18位、路線バス159

19位、観光バス158

20位、ダンプトラック152

 

1位は、まさかの戦車。担当記者も驚いたという。記事を引用しておこう。

 

<回答者の約3人に1人が選んで、1位になった戦車。こんなに好戦的な人が多いのかと、世を憂えながらアンケート結果を見るうち、心が晴れた。「荒野を縦横無尽に走行したい」(広島、55歳男性)、「ごつごつした道をがつがつ進む」 (茨城、45歳女性)。そう、多くの人が、大砲をぶっ放して戦地を進む兵器としてではなく、道なき道を駆ける走破性能にひかれていたのだ>

 

ちなみに、「乗りたくない車」の上位は、①戦車、②救急車、③装甲車、④パトカー、⑤動物運搬車、⑥タクシー、⑦覆面パトカー、⑧消防車、⑨ミニパトカー、⑩高速バスだった。

 

働く車は進化を続けているという。

 

<農機大手のヤンマーは今夏、フェラーリのデザイナーが手がけたトラクターの試作品を発表。スポーツカーを思わせる真っ赤な外観で耳目を集めた。日立建機は二つの腕を自在に操作できる新型ショベルカー「アスタコNEO」を発売。「まるでロボットだ」と話題になり、書籍化もされた>

 

それにしても、クルマは奥が深いとあらためで感じた。

 

〔フォトタイム〕

 

日比谷公園草地広場その4

もっと親子連れが集まってくるといいのですが……。

 

 

26日の毎日新聞で400㍍障害の世界選手権銅メダリスト、為末大さんが中学校時代のことを語っていた。

 

そのなかで陸上部の監督だった恩師の指導法を書いていたが、為末さんの回想のなかに同感するところがあった。

 

陸上部監督が指導した最初の練習は、体操でもランニングでもなく、座学だった。

 

監督は、黒板に三角形を書いて、競技は精神、体力、技術の三つの要素で成り立っていると説明した。

 

そのなかでいちばん大切なのは精神、すなわち楽しいと思ってやること、動機づけが大切なのだと、部員たちに教えた。

 

為末さんはこう述べている。

 

<実際に競技生活のなかで、一生懸命努力している選手が、陸上を楽しんでやっている選手に負けるのを何度も見てきました>

 

スポーツにかぎらず、世間には、一生懸命努力しているのに報われない人たちがたくさんいる。

 

半面、それほど苦労しているとも思えないのに、どんどん幸運を呼び込んでいる人たちもすくなくない。

 

この不合理をどう説明したらよいのか。結局、楽しいと思ってやること、浮き浮きした気分が、成功した人々の、とてつもないエネルギー源となっているのだ。

 

〔フォトタイム〕

 

日比谷公園草地広場その3

日比谷公園には、子どもたちも楽しめる場所があるのです。

 

 

けさの産経新聞によれば、全国の郵便局を統括する日本郵便は26日、高齢者世帯を訪問して安否確認をしたり、買い物代行や電話相談に応じる「郵便局のみまもりサービス」を101日から試験実施すると発表したという。

 

高齢者世帯にとっては、うれしいニュースだ。

 

郵便配達員に若い女性がいて、配達区域内の顔見知りの人たちに笑顔であいさつしている。郵便局へ行くと、ミニショップのような商品紹介が目につく。以前の郵便局とはずいぶん変わった。

 

もともと郵便局は地域密着が生命線であり、言い換えれば、それが郵便局の底力だ。

 

記事によれば、みまもりサービスは、郵便局員が高齢者宅を訪問したり、食事会で面談し、健康状態や生活の状況を毎月、家族らに報告する「生活状況の確認」と、日常生活の悩みや困りごとをコールセンターで応対する「24時間電話相談」が柱とか。

 

一部地域では、買い物支援サービスも提供する。

 

会員制で、基本料金は月額1050円。来月2日から北海道など6道県計103郵便局で募集を始めるという。

 

本格的な全国展開は2年後の春を目指すというが、もっと早く実施してもらいたいものだ。

 

 

〔フォトタイム〕

 

日比谷公園草地広場その2

草地広場の開放時間は午前9時から午後4時半までです。

 

 

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