性格の不一致というのは、離婚の原因の上位にあるというが、政治家の離合集散も案外、性格の不一致が大きなウエートを占めているように思う。

政治家が同じ旗の下に集まるのは、理念とか政策の一致が基本である。それは大原則だが、人間の好き嫌いというのは如何ともし難く、それが仲たがいのもとになるケースはすくなくない。

みんなの党の渡辺喜美代表と江田憲司幹事長は一見似合いのコンビのように見えるが、所詮、肌合いはちがう。いずれ、たもとをわかつのだろう。

無責任なことをいって申し訳ないが、なんとなくそんな気がしてならない。

みんなの党といったところで、渡辺氏にすれば、自分の党である。そんな個人商店に江田氏がいつまでも付き合っているとは思えないのだ。

ということで、野党再編の軸は渡辺氏と江田氏になる可能性が強い。こういう軽量級がこの指とまれの柱になりそうなところに、現在の野党の悲哀と脆弱性がある。

政治家の相性からいえば、江田氏と大阪の橋下徹市長はわるくなく、このへんがどういう化学反応を起こすのか、こんごの成り行きを注目していきたい。

〔フォトタイム〕

東京都中央区役所その4

右手に地下鉄有楽町線の新富町駅があります。

民主党の海江田万里代表は、菅直人氏に対して参院選東京選挙区で無所属候補を応援したとして離党を勧告する方針を固めたという。細野幹事長の、あの怒りように海江田さんも覚悟を決めたのだろう。

また、鳩山由紀夫氏も除籍を検討しているという。えっ、鳩山氏は5月末に離島、じゃなかった離党しているのでは？

そんなことは承知のうえで、5月末にさかのぼって検討するのだという。例の尖閣諸島は中国側から見れば、盗んだと思われても仕方ない、という発言に対する処分だという。

まったく脈絡もなく連想してしまったのは、民主党元首相（ただし野田さんは除く）と韓国元大統領の類似性だ。両者の間に似ているところは、なにもないが、一緒くたにして思ったのは、辞めたあとの姿だ。

韓国元大統領のなかには牢獄へ放り込まれた人もいる。とにかく末路が哀れなのだ。民主党元首相のお二方も、自分たちがカネを出し、汗を流してつくった党から冷たい仕置きを受けようとしている。

かれらの自業自得とはいえながら、世のはかなさにこちらも涙がこぼれそうだ。

〔フォトタイム〕

東京都中央区役所その3

中央区役所の前には、ご覧のような彫刻が置かれていました。

英王室のキャサリン妃（31）が日本時間の23日午前零時24分、男の子を出産した。文句なしの未来の英国王だ。これでチャールズ皇太子（64）、ウィリアム王子（31）につぐ王位継承第3位のプリンスを得て、英王室の安泰はますます強まった。

長い間、逆風に悩まされてきたエリザベス2世（87）もここ数年はおめでたつづきだ。英王室の歴史に詳しくないので事実かどうかわからないが、直系の王位継承順位が3人も並ぶのは史上初のように思える。

とすれば、これを契機にひょっとしたら90歳を前にして、エリザベス女王の退位もあるのではないか。

そんな気がしないでもない。

チャールズ皇太子の人気も以前よりは好転しているのではないかと思う。チャールズ国王は長く在位せず、頃合いを見てウィリアム皇太子に譲れば、英王室はがぜん若返ることになる。

歴史をひもとくまでもなく、英王室の柔軟性はよく知られている。なにしろ、国王が王冠よりも愛する人との結婚を優先することができる国なのだ。

ちなみに日本では、法によって天皇と皇太子の自発的な退位は認められていない。

英国の世論の動向を見極めて王室の大胆なイメージアップ作戦にチャールズが同意して、英国民の多くが待望するウィリアムの時代が案外早く到来するかもしれない。

〔フォトタイム〕

東京都中央区役所その2

銀座や日本橋といった日本を代表する街を擁する中央区役所ですが、人口は23区のなかで２番目にすくないそうです。