2013年06月

けさの産経新聞に4ページを使って東芝のLEDの全面広告が載っていた。いま、ルーヴル美術館を照らしているのは、ルーヴルと東芝が共同でつくりあげた新しいLEDのあかりだという。

 

初めて知った。あの照明にうるさいルーヴルから指名されたというのは、まさに東芝の快挙。いや、日本の快挙といってもよい。

 

ダヴィッド、アングル、ドラクロアらの名画が並ぶドゥノン翼の「赤の間」は64日、天井照明が東芝のLEDに切り替わったという。宣伝文は、こうだ。

 

<自然光を取り入れながら、鑑賞に最適な照度を安定して保てるようにLEDを自動調光。作品を劣化させる紫外線をほとんど出さず、消費電力も約60%削減。色彩からディテールまで、画家たちが描きかったイメージを、時を越え、みずみずしく再現し芸術性を高めるあかりです>

 

あのモナ・リザを照らす特別照明も、東芝のLEDに。

 

16世紀、ダ・ヴインチが描いた作品本来の姿を再現するために、明るさや色合いをコントロール。ムラなく均一なあかりによって表情や肌の質感が際立ち、リアルで立体感のあるモナ・リザが鑑賞できるようになりました>

 

今回は広告のおかげで日本の技術力の凄さを知ったが、これは十分にメディアのニュースになる出来事である。

 

各メディアのパリ特派員は、ニュースとして送っていたのであろうか。

 

〔フォトタイム〕

 

六本木ヒルズ大展望台からその7

東京スカイツリーや東京タワーほどには混雑していないので、若いカップルには人気があるようです。

 

 

 

元検事総長の吉永祐介氏が23日、肺炎で亡くなった。81歳だった。検察の鬼と呼ばれた有名人だったが、世間の脚光を浴びるのは好まなかった。死後5日目にしてニュースになるのも、この人らしい。

 

以前、吉永さんに調べられるのはもちろん、この人の部下になるのも御免こうむりたいと思ったことがある。検事など逆立ちしてもなれないのだから、なにもそんな心配をすることもないのだが、とにかくスタッフにきびしい人だったようだ。

 

そのことは、吉永さんが東京地検特捜部の副部長だったとき、その下でロッキード事件の捜査にたずさわった堀田力(ほった・つとむ)さんから聞いた。

 

副部長というのは、何人かの検事を指揮する主任検事。ロッキード捜査で吉永さんは、検事たちのヨコの連絡を禁じた。各検事の取り調べの内容は吉永さんだけが知っているという構図だ。

 

堀田さんがいう、「田中さんを調べている人、榎本さんを調べている人、檜山さんを調べている人、伊藤さんを調べている人、それぞれがほかの人がどういっているか、ほかの証拠がどうなっているか、わからずに聞いている。これは非常に難しい調べになるんですよ」。

 

証拠を持っていれば、その証拠にもとづいて自白を誘導できる。したがって取り調べも楽だ。

 

「証拠を持たずに聞くのはずっと苦しい。上司がわかっていることでも自分は知らずに調べるわけですから。知らないことをいわせるテクニックというのはいちばん難しいんですよ」(堀田さん)

 

こちらが知っていることを、相手にいわせるのはそんなに難しくない。しかし、吉永さんは証拠も情報も与えない。

 

堀田さんがいう、「吉永さんはそれぞれの調書を読む。全部読むと全体像がわかって、あ、この人は相当ほんとのことをいってる、この人はまだウソをついてる、この人はほんとのことをいっているけど自分をかばっている部分があるとか、わかる。それを教えないんですよ。教えないで、『キミの調べはまだ足りないと思われるから、もっと真剣にやれ』とこうくるわけですよね」。

 

こういうタイプの上司にあたらなくて、ほんとにシアワセだった。

 

〔フォトタイム〕

 

六本木ヒルズ大展望台からその7

東京スカイツリーの展望台はまだ上ったことがありません。東京タワー、六本木ヒルズ大展望台と、それぞれに変化があって、これらの眺望を比較するのも面白いでしょうね。

 

 

 

 

先日、中国破産の不安材料としてシャドーバンキング(影の銀行)について述べた。今回は、シャドーバンキングよりもっと怖い地方政府の借金にふれたい。 

 

麻生太郎財務相はきょうの閣議後の記者会見で、中国の地方政府の借金について、「だれも(金額が)わかっていないので不安になる」と語ったという。財務大臣が言及するぐらいだから、かなり危険水域に達しているのだろう。

 

中国という国は、地方政府が寄り集まった連邦国家のようなもので、地方政府の力は強大だ。しかし、肝心の資金ルートは北京の中央政府にがっちり握られているので、自前で資金を調達しないことには利権にありつけない。

 

そこで地方政府は、あの手この手で金儲けに余念がない。なかでも最大の稼ぎ頭は、土地を開発し、それを売って生み出す売買益だ。

 

土地を開発するにはそれなりの資金がいる。しかし中央政府は地方政府が銀行から融資を受けたり、地方債を発行したりするのを制限している。そこでシャドーバンキングなどを使って、こっそりと資金づくりにはげんできた。

 

土地開発が順調なときはよかったが、不動産バブルがはじけておかしくなってきた。ここにきて地方政府の借金がまったく不透明なことが問題化し、欧米の格付け会社が中国の国債を下げ始めたのだ。

 

地方政府の借金の総額は天文学的な数字ともいわれるが、これは対岸の火事ではない。

 

日本の中国進出企業はどこも地方政府と深くかかわっているからだ。だから麻生さんも、「地方政府が吹っ飛んだ、とかになればそこにいる企業はえらいことになる」と記者会見で述べたのだ。

 

〔フォトタイム〕

 

六本木ヒルズ大展望台からその5

東京がどんどん元気を取り戻してきました。この子らのためにもますます発展してほしいですね。

 

 

 

26日、新疆ウイグル自治区のルクチュンで暴動が起き、警官や市民ら計27人が死亡した。26日といえば、4年前に広東省の玩具工場でウイグル族が漢族に殴り殺され、大暴動へと発展した因縁の日。

 

暴動で27人も死者を出せば、これは大事件だ。日本なら内閣が崩壊しかねない。中国というのはたいへんな国だとつくづく思う。

 

中国で圧倒的な数を誇る漢族は、115940万人といわれる。それに対してウイグル族は840万人。とても数では太刀打ちできないが、その抵抗ぶりは筋金入りだ。

 

今回もウイグル族が何人も警官によって射殺された。怨念はさらに募って、またしても不穏な動きが懸念されている。

 

習近平政権の試練がつづく。

 

〔フォトタイム〕

 

六本木ヒルズ大展望台からその4

ここは憩いの場、語らいの場でもあるようです。

 

 

 

安倍晋三首相と田中均元外務審議官の対立が話題になっている。小泉内閣のとき、アジア大洋州局長だった田中氏は北朝鮮側のいわゆるミスターXと交渉にあたったが、安倍首相はフエイスブックで、「かれは交渉記録の一部を残していない。かれには外交を語る資格がない」と批判した。

 

安倍外交をちくりと批判する田中氏に我慢がならなかったのだろう。

 

田中氏は記録うんぬんの一件を否定しているが、25日、菅義偉官房長官は、「総理は当時の経緯をよく知っている一人であり、コメントは責任をもって書かれたのだろう」と述べている。

 

この件はひとまずおいて、もう一つ、安倍首相から指摘された点についてふれてみたい。

 

拉致被害者5人が帰国した際、北朝鮮はあくまでも一時帰国という認識だった。しかし、日本政府は5人を北朝鮮へ戻さなかった。このとき、官邸では5人の引き留めをめぐって激しい議論があった。

 

「返さないのは約束違反ではないか」「いや、いま返したら永久に戻れない」、「子どもたちの生命に危険はないか」「そうならないよう最大限の努力をしよう」といったやりとりだ。

 

今回、安倍首相があきらかにしたのは、そのときの田中氏の意見。5人を北朝鮮へ戻さないと決めたとき、田中氏は北朝鮮との関係が切れると懸念したといい、「この判断が通っていたら5人の被害者や子どもたちはいまだに北朝鮮に閉じ込められていた。外交官として決定的な判断ミス」と断じた。

 

これに対して田中氏は講演のなかで、安倍発言を事実誤認とし、「そうネガティブに捉えているとしたら、すごく残念だ。これからも外交は語っていく」と反論した。

 

推察するに、おおむね安倍首相のいう通りだったのではないか。

 

交渉の矢面に立った人というのは、自分の陣営に戻って相手の言い分などを説明していかなければならない。また、相手の気持ちなどもわかってきているから、どうしても相手寄りの姿勢になっていく。

 

おそらく田中氏も無意識のうちに、あるいは本気で北朝鮮寄りの発言を繰り返したのだろう。

 

現在は民間人の外交通コメンティターとしてテレビに登場する機会の多い田中氏のこと、いまさら当時官邸で強く主張したことをそのまま正直に口にするにはかなりの勇気が必要だ

 

小泉純一郎首相の首席秘書官、飯島勲さんの著書『小泉官邸秘録』(日本経済新聞社)につぎのような一節がある。

 

<北朝鮮は、当然のことながら、5人が家族の待つ北朝鮮に帰るものと考えていたところであり、日本側の対応を激しく非難した。日本政府内でも深刻な対立があったが、最終的には帰国させないという結論に落ち着いた。「相手の土俵で相撲は取らない」という安倍副長官の考え方が大きかった>

 

このように飯島証言から、そのとき日本政府内に深刻な対立があったことがわかる。その一つとして当時官房副長官だった安倍氏と外務次官の有力候補の一人だった田中氏の激しい対立があったのは否めない事実である。

 

ちなみに小泉政権のあとを継いだ第一次安倍政権が外務次官に谷内(やち)正太郎氏を起用したのは周知のとおりである。

 

 

〔フォトタイム〕

 

六本木ヒルズ大展望台からその3

これがヒルズの真下です。

 

 

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