2013年03月

家の外回りなどに手を入れることになった。そのために遠くの銀行の預金を近くの銀行口座へ移すことになった。

 

そこで遠くの銀行へ、といっても歩いて行ける距離だが、久しぶりに立ち寄った。で、予定した金額を窓口で引き出そうとしたら、「何にお使いになるのですか?」といきなり尋ねられた。

 

実際には、「何にお使いになるのですか?」ではなく、べつの言い方だったのかもしれない。しかし、聞かれたのは、まぎれもなく使用目的である。

 

まったく予期していなかった質問に、ちょっとばかりうろたえてしまった。

 

「家のリフォームを少し……」といったら、「わかりました」とそれ以上は聞かれなかった。

 

「自分のカネをどう使おうと、勝手でしょう」と思う人もいるだろうが、これはオレオレ詐欺対策である。

 

オレオレの被害が止まない。犯行グループのお芝居はますます巧妙化して、高齢者をだましつづけているのだ。

 

こうなったら、金融機関の監視を強化するしかない。そこであす、41日からは、口座開設や10万円を超える現金の振り込みなどの際に、さらに確認事項が追加されることになった。

 

銀行の窓口でうろたえないために、そのことを頭に入れておこう。

 

これまでは本人の名前や住所、生年月日を確認するための運転免許証、各種健康保険証、写真つきの住民基本台帳カードなどのいずれかが必要であった。

 

あすからは、そのうえ、職業や使用目的なども聞かれるかもしれない。金融機関のほうで、聞いてもいいことになったのだ。利用者にとってはめんどうくさいが、犯罪防止のためにはやむを得ない。

 

〔フォトタイム〕

 

渋谷Bunkamura周辺その7

真っ直ぐ行けば大通りで、右に曲がって直進すれば渋谷駅です。

 

 

「ニューズウイーク日本版」4月2日号に上智大学のPR記事が5頁にわたって出ている。そのなかで同大学に特別招聘教授として招かれた藤崎一郎・前駐米大使が、「日本はそれほど弱くなっていません」と語っていたので紹介したい。

 

藤崎氏は、「1980年代の日本は楽観論、90年代になると一転して悲観論が強くなりましたが、あまりにもムードに流されています」という。同感である。とにかく極端すぎるのだ。

 

「さまざまなデータを見てみると、それほど楽観できないにしても悲観するほどではありません。むしろ経済的には楽観論になるべきでしょう」というのが、藤崎氏の見方だ。

 

藤崎氏は、「そうでないと投資の対象になりませんからね」というが、たしかにその通りだ。

 

着眼点も、さすがに核心をついている。

 

「たとえば、ジニ係数という指標で測った場合、日本は世界で3番目に所得分配が平等なのに対して、アメリカは72番目です。それだけ日本は所得格差が少ないという強みがあるのです」

 

富の偏りを示すのがジニ計数。アメリカなどはまだいいほうで、中国の場合は、危険水域にある。

 

「また、対外負債などを差し引いた純資産では、世界第1位であり、第2位の中国、第3位のドイツをあわせたよりも額が大きい」

 

こう指摘する藤崎氏は、「これで端的にわかるように、日本はそれほど弱くなったわけではありません。けれども、マスコミはあまり報じないので、ご存じない人が多いわけです」というのである。

 

藤崎氏のいうとおりで、メディアはいつも一方通行だ。

 

「真のニュースは、わるいニュース」といったのはマクルーハンだが、円高のときは円高の弊害を伝え、円安になれば円安の悪影響を報じる。メディアは、所詮、全体像は伝えていないと心得ておいたほうがよい。

 

〔フォトタイム〕

 

 

渋谷Bunkamura周辺その6

吸い込まれるようなBunkamuraの開口部です。

 

 

慢性的な医師不足を解消するため、看護師が一部の治療をできるような体制づくりがすすめられている。その場に医師がいなくとも、看護師が素早く対応してくれれば、患者にとってこれほど有難いことはない。

 

ただ、それには患者が安心して看護師に頼れる、きちんとした体制づくりが必要だ。これまで以上の高度な知識、技術などが求められるが、日本の看護師のレベルは高いので、大いに期待してよい。

 

厚生労働省の検討会の報告書によれば、看護師ができるようになる治療として、脱水患者に点滴するとか、床ずれで壊死した部分の切除とか、血圧を下げる薬の量の調整、胃ろうや腸ろうの管の交換、ペースメーカーの操作・管理などが候補にあげられているという。

 

もっと、踏み込んでもいいのではないか。

 

ニセ医者があとをたたないのは、まったく困ったことである。なぜ、専門的職業である医師になりすます人間が続出するのか。

 

医療というのは、習熟すれば、ある程度のレベルに達することが可能なのだろう。

 

熟練の看護師の場合、新米の医師より技術的にハイレベルのケースもすくなくない。

 

高齢化社会においては、医師不足はますます深刻化していくであろう。施設などの場合、医療の一部を看護師にゆだねざるを得ないときがくると予想される。

 

一歩一歩、慎重かつすみやかに、看護師ができる診療の範囲を徐々に広げていく努力が求められている。看護師が医師に近づく時代がやってきたのだ。

 

〔フォトタイム〕

 

渋谷Bunkamura周辺その5

Bunkamura周辺もなかなかにエキサイティングです。

 

 

けさの産経新聞に、片付けが進まない理由が出ていた。月刊誌「いきいき」がおこなった調査の紹介だが、片付けが進まない理由として、「ものが多い」(49%)と「もったいない」(46%)がほぼ同率で上位だったとか。

 

「いきいき」編集部が同誌を購読する5574歳の女性を対象におこなった調査だ。興味深いのは「もったいない」との理由は、50代よりも6070代のほうが割合が多かったという。

 

年齢があがるにつれて、「もったいない」と考える傾向にあるというのは、あきらかに育った時代とかかわりがある。

 

6070代には、「もったいない」がDNAのように組み込まれているのだ。

 

しかし、いつまでも「もったいない」精神を大切にしていては、片付けは進まない。

 

そろそろ「もったいない」と折り合いをつけて、ものによってはどんどん捨てる決断も必要であろう。

 

〔フォトタイム〕

 

渋谷Bunkamura周辺その4

前方がBunkamuraの入り口になります。

 

 

「世紀のお練り」とか、「これは見逃せない」と宣伝文はいう。ヤジウマはこういう文句に弱い。

 

327日午前10時、雨天決行。銀座の中央通り400㍍を歌舞伎俳優63人がパレードする。

 

雨が降りそうだなあ。銀座へ行っても何も見えないだろうなあ。あさ、窓をあけながら、そんな気もしたが、とにかく現場へかけつけることにした。

 

銀座に着いたのが、定刻の30分前。やっぱり、これでは遅かった。早朝から並んでいる人たちもいるのだ。

 

世紀のお練りを見るのは早々に諦めて、あれこれ観察することにした。見物に来た人たちの会話。周りの風景。パレードの段どり。あいさつ。ここがひとつの劇場だと思えば、何も見えなくともけっこう面白い。

 

定刻が過ぎても、なかなか始まらない。役者さんのなかに渋滞に巻き込まれた人がいて、まだ到着していないのだ。

 

遅れたのはだれだろう。クルマのなかで気が気でなかったと思う。役者さんは紋付き袴の正装だが、銀座に到着してから着替えているはず。遅れた人はクルマのなかで、あわてて着替えていたのだろう。

 

11代目團十郎は、外国の要人が来日した際、日比谷交差点で渋滞に巻き込まれた。

 

「わたしでしたら、ドアをあけて歌舞伎座まで駆け出すんですけれど、父はきちんとクルマに乗ってるわけですね」と12代目團十郎がとっておきのエピソードを話してくれた。

 

このとき11代目團十郎、つまり当代の海老蔵の祖父だが、開演に20分遅れて、楽屋はもとより表の事務所までトチリそばを配った。

 

こういう場合、謝罪の意味でそばを配るのが、この世界のしきたりである。

 

歌舞伎座なら迷惑するのは1600人前後の観客と共演者だが、きょうは沿道に数万の群衆が待ち受けているのだ。しかも、勢ぞろいしている役者さんも待たせることになる。

 

今回もトチリそばを配ったのだろうか。もっとも、今回は準備にあたった関係者や警察官など配らなければならないところが多すぎて、見逃すことになるのだろう。

 

いずれにしても、こういうことにならないように、早めに行動しなければいけないな、と思った。

 

パレードでは役者さんは、傘をさしていた。本来なら、傘なしがファンサービスというものだろう。

 

沿道のファンはお練りが通過するときは、傘をたたんで雨に濡れているのである。

 

しかし、堅いことはいうまい。このあと、役者さんは歌舞伎座の舞台に並んで挨拶するのだからびしょぬれになって風邪でもひかれては困る。あれやこれや考えて、主催者側であわてて傘を用意したようだ。

 

 

 

 

 

 

 

現場にいると、現場のことがわからない。長くメディアの世界にいて、しばしばそう実感した。

 

あさま山荘事件のときはずっと現場にいたが、テレビを見ていた人たちのほうがはるかにくわしい情報を知っていた。

 

きょうも、テレビを見ているほうがよっぽどいい。それでも現場へ行くのは、行けば行ったでなにかが得られるからである。

 

〔フォトタイム〕

 

渋谷Bunkamura周辺その3

こんな店もありました。

 

 

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