ドライとか、ウエットということばは以前ほど、いまは使われない。ひと昔前は、ドライな人という言い方をよく耳にしたものだ。こういうタイプがもう珍しくなくなったのか。
最近、久しぶりに本格派のドライな人たちをみつけた。選りによって臨時国会召集日の当日(10月29日)に離党届を出した民主党の二人の衆議院議員だ。
聞くところによると、この二人は10月中旬に党が所属議員に支給した政策活動費300万円をちゃっかり受け取っていたという。
しかも、そのうちの一人は、「しっかりやります」といって輿石幹事長と握手したとか。
なかなかのドライぶりだが、内情は相当にウエットなのであろう。
要するに、おカネがないのだ。
かれらの志(こころざし)の卑しさはいうまでもないが、かれらの懐ぐあいとか、民主党への絶望感などを思うと、次第にこちらも二人に対してウエットな気持ちになってくる。
党執行部はかんかんに怒っているという。当然だ。ただ、その気持ちはわかるが、輿石さんもこの一件で、所詮、離党予備軍をおカネで引き留めようとしてもムダということがわかったと思う。
〔フォトタイム〕
東京ミッドタウンの芝生その3
ここは、近くに住む人たちの憩いの場のようです。