2012年04月

夕方のTBSを観ていたら、<予約が取れない温泉宿>を取り上げていた。3か月先まで予約で埋まっているとか。

 

全国の旅館の客室稼働率は平均して44%なのに、ここは88%を超えるという。これはすごい数字だ。

 

その温泉宿は、「うたゆの宿 箱根」。ターゲットは、個人のお客さん。その特徴は、365日料金が一律9800円と変わらないこと。宴会をとらず、団体もとらない。

 

カラオケが売りものだ。夜7時までは無料とか。

 

当然ながら、従業員の教育や食事の内容などに細心の注意をかたむけている。どんな不況下でも、お客を呼ぶ極意はあるのだ。

 

〔フォトタイム〕

 

東京スカイツリー周辺その3

桜の木も植えてありました。

 

 

松山善三・高峰秀子夫妻の養女、斎藤明美さんが新潮社発行の「波」で、<高峰秀子の言葉>を連載している。4月号はその第9回で、「忙しいときほど余裕を持たなきゃいけないよ」だった。

 

週刊誌の記者だった斎藤さんが、高峰秀子と電話で話しているとき、<「今週は、〇〇の原稿を××日までに書かなくちゃいけなくて、おまけに取材の予定が三つも……」と、思わず愚痴をはいてしまった>。

 

そのときに、高峰秀子さんがいったのが、「忙しいときほど余裕を持たなきゃいけないよ」。

 

高峰秀子さんは2年前の暮れに86歳で亡くなったが、斎藤さんのエッセーは、高峰さんが70代の頃の几帳面な生活を伝えている。

 

まず、毎朝、決まった時間に高峰さんは雨戸をあけた。つぎに決められた時間にカフェオレを用意した。松山さんには、そのほかにヨーグルトとリンゴ半分を添えた。

 

昼食も夕食も、就寝も時計ではかったように同じ時間だった。

 

<その間に、かなりの数来る手紙への返事や贈答品への礼状を書き、ひっきりなしにかかってくる電話に応対し、編集者との打ち合わせに出かけ、原稿を書き、食材を買い出しに行き、ときには松山の古くなったカシミヤの白いセーターをペリカンインクのブルーで染めたり、ベランダにワカメを干したり、庭でフキノトウを摘んだり……もちろん読書も>

 

斎藤さんによれば、台所仕事をする高峰さんの姿を見ながら松山さんが、「かあちゃんはノロいけど、速いんだよね」といったことがあるとか。高峰さんは一つ一つの動作がじつに丁寧な人だったという。

 

〔フォトタイム〕

 

東京スカイツリー周辺その2

近くに交番も新設されました。

 

 

東京スカイツリーは522日のオープンまであと1か月。思いついて押上駅で途中下車した。見物に訪れた人も多く、東京スカイツリー周辺は次第に華やぎを増してきた。

 

高さ634㍍の完成した東京スカイツリーは文句なしに美しい。建築家の上田篤さんが、「東京タワーが筋骨たくましい力士なら、東京スカイツリーはなよやかな天女」と表現していたのを思い出した(昨年の産経新聞518日)。

 

かたわらに桜が咲き誇っていたので、写真を撮った。

 

 

最初の頃、設計者のなかに、菱川師宣の「見返り美人」をイメージしてデッサンを描こうとした人がいたという。日建設計の吉野繁さん(51)だ。

 

朝日新聞(419日)によれば、<菱川師宣の「見返り美人」は向かって右側が曲線に沿ってくぼみ、左側は緩やかにふくらんでいる。女性のそんな所作を思わせる、左右非対称の案だった>という。

 

吉野さんの大胆な案は採用されなかったが、東京スカイツリーを東西方向から見ると、片方の面がそり、もう一方の面がふくらんで見えるという。

 

〔フォトタイム〕

 

東京スカイツリー周辺その1

すでに周辺は、観光スポットになっています。

 

 

ふたたび週刊新潮426日号から。渡辺淳一さんの連載エッセー「あとの祭り」に、65歳以上の7割が一日中、一歩も家を離れないという気になるデータが紹介されていた。

 

渡辺さんによれば、これは世田谷区が区内の65歳以上の高齢者、10万人について調べた結果とか。

 

<日中(午前9時から午後5時まで)を過ごす場所として、もっとも多かったのが、「ほとんど家で過ごす」という人が全体の425%。それから、「自分の部屋のなか」というのが、36%だったとか>

 

<これらをまとめて、一日中、自宅の敷地内で過ごして、一歩も家を離れない人は724%に達したとか>

 

これは予想外の数字だ。おそらく80代、90代以上の人たちのほぼ100%近くが家に閉じこもっているから、こういう数値になるのだろう。

 

それにしても、明日はわが身というか、考えさせられるデータである。というのは、自分のなかにも、外出が億劫になるときがあるからだ。

 

とくに、大地震にかんするニュースがそういう気分にさせる。

 

しかし、消極的な人生は、もったいない。軽やかな気分で、芝居や展覧会に出掛けたい。

 

〔フォトタイム〕

 

昌平橋その7

秋葉原へ行ったら、ちょっとその周辺も覗いて下さい。

 

 

昨年1115日、イギリス人実業家のニール・ヘイウッド氏(41)の遺体が重慶市南岸区にあるホテルのコテージで発見された。

 

地元の警察当局は酒の飲み過ぎとして、すぐに火葬した。しかし、かれは酒を飲まなかった。ヘイウッド夫人は中国人女性。ピンときたものがあったのだろう。

 

疑いの目は、夫と仕事の上で対立していた重慶のドン、簿煕来の妻にむけられたはずだ。

 

やっぱりヘイウッド氏は毒殺だった。その殺人容疑に問われている簿煕来の妻を、週刊新潮426日号は、中国の「マクベス夫人」と名づけていた。

 

なるほど、野心家の夫を操っていたところは、マクベス夫人と似ている。

 

中国のマクベス夫人こと、谷開米(53)は写真を見ると、裕福な家に生まれた、頭のいい娘といった感じだが、週刊新潮によれば、順風満帆というわけではなかった。

 

記事によれば、彼女は、<軍幹部の父親が文革で失脚。以後は学校にも通えずにレンガ工場、精肉店で働き、苦労の末に20歳で北京大学に入学。卒業後、弁護士として開業した>という。

 

簿煕来とは、かれが大連市の党書記だったときに知り合った。このとき、簿煕来には妻子がいたが、かれは離婚して出会ってから2年目に谷開米と結婚したという。

 

彼女の周辺では、不審な死に方をした者がまだ何人かいるという。たとえば、飛び降り自殺とされている重慶市の捜査員は他殺の疑いもあるといわれている。

 

中国のマクベス夫人をめぐっては、まだまだトンデモナイ事実が出てくるかもしれない。

 

〔フォトタイム〕

 

昌平橋その6

橋を渡れば秋葉原です。

 

 

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