2012年04月

ビジネス情報誌「エルネオス」5月号の巻末コラム<橋本テツヤの一針見血>で、自宅で老衰は変死扱い、と知った。

 

キャスターやコラムニストとして活躍する橋本テツヤさんは、413日あさ、101歳のお母さんを亡くした。羨ましいほどの理想的な死に方で、まさに大往生といってよかった。

 

とにかく、これまで大病を患ったことがなく、入院したこともなかったとか。したがって、かかり付けの医師もいなかった。

 

橋本さんのお母さんは、日頃、「あさ、眠るように亡くなるのが理想」といっていたという。そして実際、自宅のソファでテレビを観ながら静かに眠るように逝った。老衰である。

 

ところが、そのあとがたいへんだった。

 

かかり付けの医師もいないので、警察に連絡して事情を話したところ、「現場はそのままにして、決して遺体にふれないように」といわれた。

 

30分ほどしてあらわれたのが、鑑識課員3人と刑事1人、地域課の制服警官が2人。まるで刑事ドラマのような現場検証が始まった>

 

<寝ている母と部屋を撮影し、ベッドの高さや横幅まで図って記録している。「職務なので、すみませんね」と、鑑識課員が申し訳なさそうにいう。虐待の有無、頸部にヒモが巻かれていないか、殺人なのか、事故なのか等々を調べているのだ>

 

<バカバカしいと憤慨したのだが、医師不在の自宅で亡くなった場合は、すべてそうしなければならないのだと警察が説明する。「変死」扱いなのだ>

 

たしかにバカバカしいが、半面、それだけ警察はきちんと検証しているともいえる。とはいえ、変死扱いは遺族にとっては、耐え難い。

 

橋本さんのお母さんの場合、一通りの現場検証を終えたあと、遺体は警察医(地元の医師会に所属する警察嘱託医)に運ばれ、死体検案料、および死体検案書代として5万円を請求されたという。

 

高齢者のなかには、できれば自宅で眠るようにこの世を去りたい、と思っている人はすくなくない。しかし、病歴のない人が自宅で自然死するとけっこうめんどうなことになる、というのはあまり知られていない。

 

〔フォトタイム〕

 

旧芝離宮庭園その1

JR浜松町駅北口からすぐのところにあります。

 

 

JR京浜東北線の北浦和駅西口からほんの少し歩いただけで、展覧会「草間彌生 永遠の永遠の永遠」の大きな看板が見えてきた。414日から埼玉県立近代美術館で始まった草間展は520日までひらかれる。

 

しばし看板を眺める。トレードマークの濃いオレンジ色のおかっぱに水玉模様の洋装。数々の奇抜なパフォーマンスで話題を呼んできた前衛芸術家も80代。

 

しかし、老境に入っても作品の若々しさや瑞々しさはいっこうに衰えていない。

 

 

北浦和駅西口から3分。埼玉県立近代美術館はさいたま市浦和区の北浦和公園のなかにある。

 

初めて訪れるが、美術館入り口は水玉のオブジェで飾られている。そうか、埼玉県立近代美術館は、それなりに草間作品を集めていたのだ。

 

 

 

ロビーに入ったら、まばゆいばかりの草間コレクション。ここ埼玉県立近代美術館にかぎらず、地方の美術館の充実ぶりには目を見張るばかりだ。

 

えっ、65歳以上は入場無料ですか。ほんと、埼玉県はすばらしいところだ。

 

展示された草間作品はどれもよかった。それぞれに、不思議な魅力があるのだ。

 

草間さんは下絵を描かないという。いきなり描いていって、ぴったりと収める。

 

そういえば、書き手の世界にもそういう人がいた。手書きで、下書きは一切なし。それでいて、一字一句、マス目にぴったし埋めていって書き損じがない。

 

草間さんも天才なのだろう。そういう天才がずっと精神病院で生活している。

 

ほう、これが昨年の作品、オブジェ「大いなる巨大な南瓜(かぼちゃ)」ですか。写真もOKですって。それでは、これも当欄にアップしましょう。

 

 

 

〔フォトタイム〕

 

東京スカイツリー周辺その7

オープンにむけて、いよいよ準備万端ととのったようです。

 

 

けさの産経新聞に恒例のサラリーマン川柳ベスト10が載っていた。第一生命が27日に発表した「第25回サラリーマン川柳コンクール」の人気投票の結果はこうだった。

 

1位、「宝くじ当たれば辞める」が合い言葉

2位、女子会と聴いて覗けば六〇代

3位、妻がいう「承知しました」聞いてみたい

4位、スマートフォン 妻と同じで操れず

5位、EXCELをエグザイルと読む部長

6位、何気ない暮らしがなにより宝物

7位、胃カメラじゃ決して見えない腹黒さ

8位、立ち上がり目的忘れ また座る

9位、定年後 田舎に帰れば青年部

10位、最近は忘れるよりも覚えない

 

なんだか老サラリーマンの悲哀のような感じが強いベスト10である。

 

「立ち上がり目的忘れ また座る」とか、「最近は忘れるよりも覚えない」は、サラリーマン卒業生の句。現役諸君が、これでは困る。

 

恥ずかしいことに、「EXCELをエグザイルと読む部長」は、当方もわからなかった。検索したら、EXCEL(エクセル)とあった。マイクロソフトの場合、エクセルは表計算ソフトとか。

 

このなかで、ひとつ選ぶなら、「女子会と聴いて覗けば六〇代」。実際、60代の女性の皆さんは元気がいい。

 

消費力の高い60代女性に、どんどんおカネを使ってもらえば、日本経済はもっと活性化する。

 

60代女性の皆さん、大いに女子会を楽しんで下さい。できれば昼食に3000円を奮発して下さい。ええ、だれに遠慮がいるものですか。日本経済のためですから。

 

〔フォトタイム〕

 

東京スカイツリー周辺その6

あたりには高層ビルが立ち並んでいました。

 

 

文藝春秋5月号で小達(おだて)一雄さんが、一周忌になる妻の田中好子さんの思い出を語っている。小達さんは27歳でこの世を去った夏目雅子さんの実兄である。

 

小達さんによれば、妻にがんの告知をしたのは、東日本大震災から3日後の314日だったという。

 

小達さんは、医師の前で告知のリハーサルをした。

 

「じつは、がんが騒いでいる状態になっている。もちろん最善の方法は尽くすけれど、もしかすると冬はむずかしいかもしれない。夏も状況によっては危ないかもしれない。だから、やっておきたいこと。会っておきたい人がいれば伝えてくれ。……先生、こういう言い方でいいですか?」

 

ところが、医師はきびいし表情でいった。

 

「小達さん、じつはラッシュが異常なほど早い。いまの状態では夏さえ無理かもしれない。それどころか、ゴールデンウィークをもたせることも……」

 

ゴールデンウィークまでは、あと2か月もない。そんなことはとてもいえないというと、医師は、それならわたしがいいますといった。小達さんは意を決して病室へ入った。

 

「なあ、好子。じつは、残念だけど、この状態ではもしかしたら夏も危ないかもしれない。可能性としては、もしかしたらゴールデンウィークも乗り越えられないかもしれない。だけど先生は一生懸命やってくれるから……」

 

二人は泣き崩れたが、気丈にも好子さんはいった。

 

「かずさん、わたしは役のうえで何度も死んできました。だから、かずさんがいまいっていること、わたしなんだか信じられないし、ピンとこないんだ」

 

421日あさ、小達さんが「おはよう」と声をかけると、もう意識はなかった。小達さんから連絡をうけて伊藤蘭さん、藤村美樹さんが病室に駆けつけた。

 

医師が告知したようにゴールデンウィークを迎えることもなくこの日の午後74分、好子さんはキャンディーズの仲間が名前を呼びつづけるなかで呼吸をとめた。55歳であった。

 

〔フォトタイム〕

 

東京スカイツリー周辺その5

周辺もきれいに整備されていました。

 

 

大方の予想通り、小沢さんはやはり無罪だった。喝采を叫ぶ人、がっかりした人。その比率はどのくらいだったのか。

 

それにしても、小沢さんはじつにしぶとい。なんだかんだいわれても小沢さんという長命ブランドには感心せざるを得ない。

 

とはいえ、かなりきわどい無罪だった。おそらくご本人は、梅雨明けのようなすっきりした心境にはなれないであろう。

 

小沢さんは、決して親分だった田中角栄元首相のような華のある政治家ではない。陽と陰に分類すれば、どちらかといえば後者のほうだと思う。

 

艶聞も聞いたことがなかった。

 

それが、最近、週刊誌で隠し子のことが出ていた。驚愕スクープと新聞の宣伝にあった。もっとも、三木武吉あたりにいわせたら、「そんなのニュースにもならんよ」ということになろうが。

 

また、奥さんと別居したとかいう情報もあった。熟年になってからの別居が事実なら、このところ小沢さんは家庭的にもたいへんだったのだ。

 

あれやこれやの問題を抱えてきた小沢さんが、無罪判決でこれからは反転攻勢、強気に出るのはまちがいない。それが日本にとって吉と出るか、それとも逆か、大いに気になるところである。

 

〔フォトタイム〕

 

東京スカイツリー周辺その4

東京スカイツリーがオープンすれば、この一帯もふくめて東京有数の観光スポットになるのはまちがいありません

 

 

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