2012年01月

ある会合の雑談で、「クレジット・デフォルト・スワップ(CDS)って、怖いよね」と、だれかがいった。「そう、ギリシャがずっこけたら、アメリカはたいへんだよ」と、だれかが頷いた。

 

たしかにその通りだと思った。

 

賢い人が金融界にいて、リスクで金儲けをすることを考えた。たとえば、ギリシャの国債のリスクまで、商品化してしまった。

 

ギリシャの国債に不安をもつ人は、保険をかける。それを引き受ける金融機関もあって、なにごともなければ、まるまる保証金をたんまり手にできる。

 

おおざっぱにいえば、クレジット・デフォルト・スワップとは、そんな感じ。

 

賢い人は、儲ける方法の考案は上手だが、損をした場合のことまでは深く考えない。

 

ギリシャが破産したら、一体、どうなるのか。これはたいへんだ。クレジット・デフォルト・スワップを引き受けた銀行などは、莫大な金額を支払わなければならない。

 

ギリシャが債務不履行(デフォルト)になった場合、CDSのかなりの部分がアメリカにのしかかる。

 

まさに悪夢、リーマンショックの再来だ。

 

リーマンショックのとき、アメリカ最大の保険会社AIGはアメリカ政府によって救済された。あまりにも巨額のクレジット・デフォルト・スワップを抱えていたからだ。

 

AIGをつぶしたら、世界恐慌になってしまうのはあきらかであった。

 

〔フォトタイム〕

 

港区立伊皿子坂緑地その2

それほど広いスペースではないのですが、大切に手入れをしているのがわかります。

 

 

 

 

 

ビジネス情報誌「エルネオス」2月号に、<対プーチン外交のカギは柔道>、<柔道家・山下氏を駐露大使に推す>というタイトルの記事があった。

 

よく知られているようにロシアのプーチン首相は柔道5段である。ふたたび大統領に就任することがほぼ確実なプーチン氏、柔道五輪金メダリストの山下泰裕氏(東海大学教授)とは親しい間柄とか。

 

記事によれば、昨年12月、山下氏は東海大学での講演で、プーチン首相との交友関係について語ったという。

 

そのときの話によれば、山下氏は、なんとプーチン氏とモスクワやサンクトペテルブルク、東京であわせて9回も会っているそうだ。

 

日本の政治家で、ロシアの最高実力者にこれほど会っている人がいるとは思われない。しかも、両氏は胸襟を開いた間柄である。

 

駐露大使うんぬんはともかく、山下氏が明かしたプーチン語録が興味深かった。

 

20009月、プーチン大統領が訪日し、講道館を訪れた。このとき、プーチン大統領は講道館名誉6段の紅白の帯を進呈された。

 

しかし、プーチン氏は、「わたしはその域に達していない。稽古を重ね、早く締めるようになりたい」といって断った。初対面だった山下氏は、「一流政治家はことばで心をつかむ。最初の出会いは強烈だった」という。

 

200511月、プーチン大統領が訪日した際、山下氏は六本木ヒルズで会い、加納治五郎(講道館柔道創始者)が「自他共栄」と書いた掛け軸を贈った。

 

山下氏が「日本とロシアが共栄するという意味です」と話すと、プーチン氏はそれに賛同し、「自分だけのものにはできない」と述べた。

 

このとき、プーチン氏は、「博物館で盗んだのではないだろうな」と軽口を叩いた。しかし、通訳は訳さなかったという。

 

「エルネオス」の記事をつづければ、そのあと、プーチン氏は、六本木ヒルズ最上階のステーキハウスでの食事会に山下氏を招いた。

 

プーチン氏はメニューをじっくり読み、寿司のみを注文した。出席者がビールやワインを飲むなかで、プーチン氏は熱燗を注文し、「冬はこれがいい」といったという。

 

なるほど体育会系実力者に日本酒はぴったりである。

 

〔フォトタイム〕

 

港区立伊皿子坂緑地その1

泉岳寺の近くにあります。伊皿子坂は、「いさらござか」と読むそうです。

 

 

テラヘルツ波ということばを、初めてけさの朝日新聞で目にした。いまニューヨーク市警では、テラヘルツ波で拳銃などを所持しているかどうか、わかるシステムを研究しているとか。

 

かんたんにいえば、透視術というわけだ。

 

テラヘルツ波という電磁波は、布などは透過するが、金属によってさえぎられるので、拳銃などを隠し持っていても、たちどころに発見できるという。

 

ニューヨークの場合、拳銃所持が疑われる通行人などが年間60万人にものぼり、いちいち警官が体にさわって確認しているそうだ。

 

そういうわけで、警察の負担と犯罪を大幅に減らすことが期待されている。

 

こういう秘密機器が開発されると、かならず批判が起きる。心配性の人は、まるでテラヘルツ波という魔法にかけられて、自分が丸裸にされてしまうのではないか、と思ってしまう。

 

しかし、空港の身体検査を思うと、体にさわられるより、テラヘルツ波のほうがまだマシのようにも思える。

 

もっとも、銃社会のアメリカとちがって、日本の場合、路上を歩く人までテラヘルツ波で透視する必要もないのは、これはとてもありがたいことだと思う。

 

〔フォトタイム〕

 

代官山アドレスその7

代官山はエレガント、かつ俗っぽい街でした。

 

 

夕方のテレ朝で、37歳のホームレスに密着取材していた。この男性は、あちこちの公園などでおこなわれている炊き出し会場をまわっていた。

 

どの炊き出し会場では、どういうメニューかといったリストも出回っているという。自転車に乗って、リストを参考にあちこちの炊き出しを食べ歩いているようだ。

 

ある会場の、その炊き出しの豪華さに驚いた。肉もたっぷり入っている。

 

醤油などを持参している人もいた。

 

昨年暮れ、上野の東京国立博物館へ向かう途中、炊き出しを待つ人々を見た。数百人はいたであろうか。こざっぱりした服装の人たちが混じっていたのが、強く印象に残っている。

 

この人には、どういう事情があったのだろうか、と。

 

テレ朝の番組によれば、このところ20代、30代の路上生活者がふえているという。たしかに、いわれてみれば、上野の山にも若者の姿があった。

 

昔々、上野駅で浮浪者の群れを見た。あの光景とは、まったく異質だと思った。

 

まだ戦後の混乱期が尾を引いていたあの頃、お皿に肉がたくさん乗っかった炊き出しなど夢の夢であったはず。たしかに当時の浮浪者はボロをまとっていたが、「なにくそ。生き抜いて見せる」という意地のようなものがあったのではあるまいか。

 

まったく無意味な比較ながら、炊き出しに頼る若者の姿に昔を思い出した。

 

〔フォトタイム〕

 

代官山アドレスその6

代官山アドレス近くの街角で撮りました。

 

 

 

 

けさの産経新聞の経済欄に、<「日の丸電機」四面楚歌>とあった。かつては世界を席巻した日本の大手電機メーカーが未曾有の危機に陥っているというのだ。

 

四面楚歌とは、円高、洪水、欧州危機、韓国勢…。

 

昔、外国へ行くと、どこへ行ってもパナソニックやソニーなど「日の丸電機」の広告塔がひときわ目立っていたし、実際に商品も売れていたが、いまや韓国勢などに押されてタジタジである。

 

先日、テレビを見ていたらサムスンの薄型テレビが紹介されていた。まるで板のようなテレビの薄さにびっくりした。思わず立ち上がって、わが家のテレビと比較したほどだ。そのうえ画面もきれいである。

 

それに価格が安いとなれば、これは逆立ちしてもかなわない。

 

タイの洪水も痛かった。

 

記事によれば、タイの洪水で電子部品工場が大きな被害をうけたNECは、ほかの要因もかさなって業績が大幅に悪化したという。国内7000人、海外3000人、あわせて約1万人の人員削減に踏み切るとか。

 

パナソニックは三洋電機との経営統合に伴う事業整理で従業員3万人以上、TDKやリコーも約1万人の削減を公表しているという。

 

65歳までの定年延長が望まれるなかで吹き荒れるリストラの寒風は、「日の丸電機」従業員にとっては、ことのほか厳しい。

 

では、「日の丸電機」の将来は、円安、タイの洪水なし、欧州危機回避、韓国勢スローダウンになれば、たちどころに回復するのだろうか。

 

〔フォトタイム〕

 

代官山アドレスその5

テレビのロケ地としても使われたそうです。

 

 

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