2011年11月

沖縄防衛局長が居酒屋で報道陣と一杯飲んで失言した。発言の内容は、弁解の余地がないほどにひどい。そのことは、ひとまずおいて、この人のあまりの無防備さにおどろいた。

 

すくなくとも、肩書に防衛がついているのだがら、みずからの防衛にも、もっと慎重であるべきだった。

 

飲む前に、「これは完オフ(完全オフレコ)ですよ」と念を押したという。お人よしなのだろう、記者団のモラルを信じてしまった。

 

メディアが、これまで何度もしれっとしてオフレコという約束を破ってきたのを知らなかったようだ。

 

メディアを信じてはならないのだ。かれらに、約束を守る気などさらさらない。

 

「これは国民に知らせる必要がある」という大義名分があるかぎり、オフレコという約束は、そもそも存在しないのである。

 

そういう世の中のイロハを沖縄防衛局長は知らなかった。ウカツだったといわざるをえない。。

 

〔フォトタイム〕

 

泉岳寺その3

泉岳寺の本堂です。

 

 

福島第一原発の吉田所長(56)が、病気療養のため、交代するという。先日、テレビに登場していたのを見たばかりなので、驚いた。

 

そういえば、以前ほど元気がなかった。健康診断で今月中旬に病気がわかったという。

 

たいへんなときに現場で陣頭指揮をとり、想像を絶する混乱のなかで、疲労が積もり積もっていたと思われる。

 

ご苦労様でした、と労をねぎらいたい。

 

ただ、病名が非公開というのは、どうも気になる。たしかに個人情報であるから東電の配慮もわからないではないが、過酷な環境のなかにいた人だけに、やはりその影響もあったのだろうか、などとあれこれ思った。

 

非公開というのは、かえって、いろいろ考えてしまうものだ。多くの国民も同じような気持ちではあるまいか。

 

「被ばくとは関係ない」ということだが、そういうこともふくめて、もっと詳しい病状を公表してもよいと思う。ご本人がそれを望まない、というのなら、仕方ないけれど…。

 

いずれにしても、吉田所長は歴史に残る、ときの人。現場を離れても、単なる東電の元所長という存在ではないのだ。

 

〔フォトタイム〕

 

泉岳寺その2

ご存じ大石内蔵助です。

 

 

きょうの朝日夕刊によれば、<コンピューターやネットで盗まれたパスワードのうち、最も多かったlつは「password(パスワード)」だった>という。

 

パスワードにpasswordを使っていたとは、なんとなく、その気持ちがわかる。案外、使う側としては、意表をついたつもりなのかもしれない。

 

それとも、単純に、めんどうくさかったのか…。

 

本欄では、何度かパスワードについてふれているので、これは見逃せない。記事は、<米シリコンバレーのIT企業が発表した。簡単なパスワードは「泥棒にドアを開け放しているようなもの。早急に変更を」と呼びかけている>とつづくが、いったい、危ないパスワードにはどんなものがあるのか。

 

スマートフォン向けのパスワード管理アプリなどを開発するスプラッシュデータ社(カリフォルニア州ロスガトス)が、何らかの形で盗まれ、ネット上で公開された数百万のパスワードを分析、上位25種をピックアップしたのだという。

 

主な盗難パスワードとしては、monkey1234567dragonbaseball111111iloveyoumastersunshinepasswordsupermanなどがあるという。

 

くれぐれも、これらは使わないように。すでにドンピシャの方々は、すぐに変更したほうがよろしい。

 

記事のなかで、モーガン・スレイン最高経営責任者(CEO)は「ハッカーは、ありふれたパスワードを繰り返し試すことで多くのアカウントにたやすく侵入する」と指摘していた。なるほど、と即座にナットクした。

 

〔フォトタイム〕

 

泉岳寺その1

久しぶりに泉岳寺へ行ってきました。

 

 

電車に乗ったら、隣の人がスマートフォンで本を読んでいた。これはかなりショックだった。若い人なら、そう驚くこともないのだが、白髪の紳士だった。

 

電子書籍が年配の人にまでジワリと浸透しているのを目の当たりにすると、活字人間はうろたえる。もう活字の印刷物は、どんどん淘汰されていくのだろうか、と柄にもなく感傷的になった。

 

とっくに、その世界からリタイアしていても、やはり自分の仕事の場だったところは気にかかる。

 

ちらりちらりと、横目で観察すると、文字はけっこう大きい。字の大きさは自分で調節できるのだろう。ハードカバーなどとは比較にならないほど軽くて、慣れてくれば、違和感も消えていくのだろう。

 

さはさりながら、活字の本がかんたんに消滅していくとも思えない。本屋さんを覗いたら、立ち読みの人たちでいっぱいだった。

 

立ち読み、おおいにけっこう。ホンモノの本を手にしてくれるだけでも有難い。

 

とはいえ、書店あっての立ち読み。電子書籍時代になったら、これまでのように思う存分タダ読みなどできなくなる。

 

そのためには、ときには書店で本か雑誌を買って売り上げ増に貢献する。それが、立ち読み派のマナーというものであろう。

 

〔フォトタイム〕

 

都営浅草線東日本橋駅その7

このあたりも浜町というのでしょうか。

 

 

 

パソコンはいつ動かなくなるか、わからない。せっかく打ちこんだ文章が、あっという間に消えてしまう恐れは、つねにある。

 

そういう不安があるので、まめに登録を繰り返し、ときどきCDなどにも書き込んでいる。

 

これが、だんだんめんどうくさくなってきた。

 

けさの朝日新聞によれば、「システムのバックアップ」というのもあるという。快適な状態を保存しておけば、調子が悪くなったときに元に戻せるとか。

 

興味をそそる記事だが、パソコン操作に自信のある上級者むけのようだ。それに、専用ソフトも必要なのだろう。

 

しかし、快適な状態をバックアップしておく、という発想は面白い。人生の生き方に応用できるかもしれない。

 

まず第一に、一体、自分にとって快適な状態とは、どういうときなのか、という前提を考える好機でもある。

 

そして、不調になったときに、あらかじめバックアップしてある快適な状態を呼び戻す。そうすれば、たちどころに、不調は消えてしまう、ということになる。

 

では、どういう方法で、どこに快適な状態をバックアップしておくのか。

 

・・・・・・・・(長い沈黙)

 

それがわかれば、人生は苦労しないのだ。

 

〔フォトタイム〕

 

都営浅草線東日本橋駅その6

ちゃんと自転車道もありました。

 

 

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