地方選の低調ぶりはある程度、予想されていた。しかし、これほどとは思わなかった。被災地の復興や福島第一原発安定化の見通しが立たない現状では、とても選挙どころではないのだ。
平穏な日々に戻るまでは、相当の長期戦になるのは、もはやだれの目にも明らかである。
政局の流れは一変し、衆議院の解散も遠のいた。やっぱり、こんごの道筋はひとつしかないように思う。
結局は、大連立でこの難局を乗り切るしかない、ということ。
本来、与党も野党も日本再生の認識では一致しているのだがら、大連立はそれほど難しくないはず。
ただ、いうはやすし。
政治はいわば党派の知恵くらべであり、究極的には権力の争奪である。当然、そこには生臭いニオイがたちこめ、見え透いた思惑が飛び交う。
建て前はわかっていても、本音が行動を鈍らせている。
しかし、回り舞台は、一回転したのである。
いま、舞台の上の政治家は、多くの有権者からじっとみつめられている。未曾有の国難のなかで、傍観者のような政治家は、所詮、有権者の評価を得ることはできないであろう。
そろそろ小異を捨てて大同につく時期である。
〔フォトタイム〕
丸の内ブリックスクエアその4
これが三菱一号館美術館です。