驚いたのは、その早業。手早く敢行した究極のカンニングに、不謹慎ながら、あやうく感心しそうになったが、むろん不正は許されない。
それにしても、どうしてかんたんにできたのだろう。
そこで、いろいろ犯人さがしをしてみたのだが…。
京大や早大など難関校に挑戦する若者のなかには、受けること自体に意義を感じる記念受験者がかならず混じっているはずだ。入試問題ネット流出事件の実行者は、こういう記念受験者ではあるまいか。
受験の経験者ならだれでもわかるように、試験の最中はとにかく忙しい。真面目な受験生は、わき見をする暇もない。
はじめから合格など期待していない記念受験者が、校外の仲間と連携し、余裕たっぷりにカメラを使って入試問題を撮影、伝送し、それを仲間が質問サイトに投稿したのではないだろうか。
どうせ入学などかなわぬ大学。そのあわてぶりをみるのが目的。そう、世間が騒ぐのが、たまらなく楽しい、愉快犯たちの仕業…。
困ったヤカラではあるが、寄せられた回答を当の流出実行者は、案外みていないかもしれない。
…というのが、わたしの推測だが、実際はどうなのだろう。いずれにしても真相の解明、再発防止に万全を期してほしい。
〔フォトタイム〕
赤坂一ツ木通りその1
赤坂には、三つの通りがあります。そのひとつ、赤坂一ツ木通りです。