政権が変われば、当然、永田町の光景もちがってくる。気がついた変化をひとつ、ひとつ挙げていけば、とても10本の指では足りそうもない。そのなかから、ひとつだけ、あげてみたい。
それは、極端にヒマになった国会議員の日常生活。
この師走、自民党の議員は、ほとんどなにもすることがなかった、というと、語弊があるかもしれないが、正直にいって、かなりヒマをもてあましたのではなかろうか。
自民党議員は例外なく、野党に転落した悲哀を骨の髄まで感じたはず。
ところが、おかしなことに、総選挙に圧勝して政権党になった民主党の多くの議員も、ヒマでしようがなかったようだ。
その代わり、政務3役は、文字どおり目がまわるほどに忙しかったと思う。とくに何人かの副大臣は、よく体がもったものだ。
とにかく民主党の場合、政務3役と党幹部、それに一部国会役員など、あわせて100人前後の議員だけが、生き生きと、あるいは眠気とたたかいながら動き回り、その他大勢諸氏は、どんよりした目つきで、選挙区と永田町を往復していた…。
ただ、無役の民主党議員の多くが、ことしのように来年もじっとしているとは思えない。
小人閑居して不善をなす
日本の選良をこういう諺で揶揄するつもりは、まったくない。いいたいのは、閑居というのが、選ばれた人であれ、選ばれない人であれ、とても耐え難い、ということ。
それから、もうひとつ。あまりヒマな国会議員をみていると、こんなにたくさんの議員が必要なのかな、という気もしてくる。
よいお年を。
〔フォトタイム〕
愛宕神社その4
愛宕神社は、憩いの場所でもあります。