2006年06月


けさの産経新聞は、横田めぐみさんの夫だったとされる金英男(キム・ヨンナム)氏(44)の会見に、家族会は「あれは茶番」と怒りをあらわにしたと伝えている。めぐみさんのご両親は、はらわたの煮えくりかえる思いであったであろう。


 金英男氏の会見をテレビでみて、寺越武志氏(56)を思い出した。石川県沖で行方不明になった寺越氏も、40数年ぶりに日本へ一時帰国したとき、同じようなことを語っていた。


 寺越氏の母親は、息子とふたりきりになったとき、ほんとうのことを話してほしい、といったが、かれはついになにも告白しないで北朝鮮へ戻った。


 金英男、寺越武志両氏とも、その容姿から恵まれた生活をしているのがわかった。 寺越氏は、朝鮮労働党の幹部であり、金正日政権がつづくかぎり、その地位は安泰とみてよい。


 特殊部門に勤務する金氏の待遇も、わるいはずがない。めぐみさんの過去を知る金氏は、とくに重要な存在であり、特別扱いされているはずだ。


 けさの朝日新聞によれば、金氏の現在の妻、パク・チュンファさんは31歳だという。再婚したのは、いつなのか、それはわからないが、13歳も年下の若い娘さんと一緒になったのである。


 再婚相手の父親は、金氏の弁によれば、現在、平壌市人民委員会の副委員長。事業をし、豊かに暮らしているという。 平壌市人民委員会の副委員長は、かなりのポストだ。そういう大幹部の娘と再婚できたのも、金正日の直接の指示があったからではないのか


 信じられないかもしれないが、党テクノクラート、官僚、特殊部門勤務者、金正日ファミリー周辺の奉仕者といった北のエリート層は、結婚相手までドンの許可を必要としていたのだ(いまは、どうか知らないが)。 


しかし、金英男氏は、会見で金正日総書記の名前を一度たりとも口にしなかった。これが、今回の会見の最大のポイントである。 


ドン金正日を前面に出さなかったのは、独裁者のイメージをうすめる効果を狙ったものであろうし、それは韓国への配慮をも意味する。


 金正日の名前をあえて隠したことが、逆に、今回の「広告塔・金英男の会見劇」の真の演出者が、金正日ご当人であることを示唆しているように思える。 


〔フォトタイム〕


 目黒不動その3 


 

慈覚大師は、唐の長安で青竜寺に参拝し、そこで不動明王を拝みました。若いときに、目黒で夢のなかに現れた神人は、この不動明王でした。帰国した慈覚大師は、目黒に堂宇を建立することに決めました。大師は青竜寺に清い滝があったのを思い出し、敷地を定めるときに「独鈷(とっこ)」(煩悩を打ち砕くといわれる)という法具を投げてみました。すると、たちまち泉がわいたといわれています。それが、有名な「独鈷の滝」です。左は、水かけ不動明王。


  


「いつから日本は億単位の社会になったのだろう」という書き出しで始まる、けさの「産経抄」は、当然、女子大生誘拐事件にもふれている。


 「カリスマ美容外科医の娘の身代金が3億円だ。キャッシュで購入した3億円の豪邸に住み、女性の豊胸手術を忙しいときで1日4件こなす。『時給100万円、月収1億円、年収12億円』(ご本人)ときてはもう金銭感覚がどこかに吹っ飛んでしまいそうだ」 


「彼女は努力して医師としての技量を上げ、そのウデが買われての結果だからまあ堅気である。ただ、テレビや出版物で『同じ服は二度と着ない』『ロールスロイスの運転手を募集中』というから人がうらやむ。遺憾ながら悪党がそこに狙いをつけた」  

 

「産経抄」に同感である。これに付け足すことはほとんどないのだが、「時給100万円」を支える女性たちに若干、ふれてみたい。


 カリスマ美容外科医はテレビに出たり、本を書いたりしているので、本業以外にも収入がある。金融資産もあろう。しかしながら、「時給100万円」を維持できるのは、本業が繁盛しているからだ。


 昨年暮れに乗った個人タクシーの運転手さんは、年収300万円といっていた。カリスマ美容外科医の3時間分か。そうすると、自分の年収は、彼女の何時間分になるのか。いや、もう、そういう、疲れる連想はやめよう。


 話を戻す。あまりにも単純な計算方法で、お叱りをうけるのを承知でいうのだが、個人営業で「時給100万円」を得るには、1時間に100万円以上を出費してくれるお客さんが必要だ。


 整形美容に、保険はきかない。相当、高額にちがいない。手術代は、どういう基準できめられているのだろう。美しくなりたい、という女性は、出費を惜しまないのか。


 いずれにしろカリスマ美容外科医は、胸を豊かにする手術で、高収入を得ているのだから、理屈のうえでは、オペ代は1時間100万円以上、という推定はそれほどおかしくないはずだ。日本の女性は、ほんとに豊かになった。


 3月、台湾で医師団体のリーダーにお会いしたとき、外科医のなり手がないとこぼしていた。勤務がきつい割には、収入が少ないからだという。ただし、「整形外科医は、ちがいますけれど」と付け加えた。


 韓国女性の整形美容はつとに知られるところだから、日本にかぎらず、アジアの女性は豊かになった、というべきかもしれない。


 <きょう・あす・あさって> 


昭和61年(1986年)6月29 第13回メキシコW杯でアルゼンチン、西独を破り優勝。マラドーナ大活躍。20年前。


 〔フォトタイム〕


目黒不動その2 

 

目黒不動尊の縁起によれば、大同3年(808年)、15歳の円仁(のちの慈覚大師、第3代天台座主)が比叡山へむかう途中、目黒で宿をとりました。そのとき、神人の夢をみたので、その像を彫り、安置しました。これが寺のはじまりです。ご尊像は秘仏として12年に1度、酉(とり)年にご開帳されます。


  

媚中政権なら中国は尖閣を占領する 
      ハドソン研究所首席研究員 日高義樹 
北京とバチカンの最終戦争が始まった 評論家 宮崎正弘
《 インタビュー》
中国よ、日本人のナショナリズムを揺り起こすな
           拓殖大学学長 渡辺 利夫 聞き手/中島恵 
問題スクープ第3弾 ………………………………………………………………………
 中国“遺棄化学兵器”問題
今あらためて朝日新聞に問う  (水間政憲)
中国の要求に従ってしか行動できないのか日本  (倉田英世)
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「駆け出しのころ」 
 ●佐瀬稔さんのこと(二宮清純)
 ●アラファト議長との深夜会談(草川昭三)
 ●一眼レフと露出計(宮嶋茂樹)
 ●「止めてもどうせ行くのだろう」(砂川昌順)
 ●また次の依頼があらんことを(幸田浩子)
 ●「喫茶店を探せ」と先輩の教え(川島令三)
 ●文字の名人と噺の名人の教訓(橘左近)


≪記者覆面座談会≫ 政治家・官僚の体たらくを全て話そう 
 民団・総連「電撃的和解」の真相…………ジャーナリスト ウラジミール 

. <特集>北は人権・拉致で追いつめろ!
  ビラを気球で飛ばす脱北農学者・李明馥氏との対話
  ジャーナリスト 萩原 遼
 「人権」外交で金正日体制に本格的脅威を
  衆議院議員 中川正春 

<特別対談>度し難きかな、共産党と外務省(下)
  共産党NO・4の元幹部と情報分析の鬼が語り合った5時間
 元共産党政策委員長 筆坂秀世/起訴休職外務事務官 佐藤 優 

. <特集>中国共産党とコミンテルンの戦争責任を告発する
 1.国共合作・内戦の背後で蠢いた「赤色謀略」の数々
 評論家 黄文雄
 2.尾崎秀實の虚像と実像
 国際問題評論家 瀧澤一郎
 3.「近衛上奏文」の謎
 元防衛大学校教授 平間洋一 
 4.日本を泥沼に落とし込んだ米中ソ二つの反日ネットワーク
 日本会議専任研究員 江崎道朗
 5.ルーズベルト対日戦決意の「背景」最新報告
 青山学院大学助教授 福井義高
 6.防共史観確立のための謀略論考察
 獨協大学名誉教授 中 村 粲
 7.東京裁判史観は過去の亡霊だ
 上智大学名誉教授 渡部昇一

 原文にない「戦争責任」を連呼する昭和天皇伝の和訳書
 翻訳家 森山尚美
 防衛「省」格上げの前に駐在武官の地位を見直そう 
 在日米海軍司令部前渉外報道専門官 長尾秀美
 続々・漢詩人としての大正天皇
 ——御作風と文学史上の位置付け 明星大学教授 古田島洋介 
≪ 短期連載≫長寿の秘法——メタポリックシンドロームを撲滅する(下)
「赤腹」画像で健康と病の境を実感する
日立製作所日立健康管理センタ長・色川正貴/同センタ医長・中川徹
≪好評連載≫
告白 わが痛恨の半生 第2回「秘境」匹見……………明治大学教授 入江隆則


まだ駆け出しで地方の支局にいた頃、長者番付トップの人に取材したことがある。50代で独身の男性は、サングラスをかけてあらわれた。 


やはり写真はノーだった。訥々(とつとつ)と、金持ちなるがゆえの不運を語った。あちこちから寄付を求められるし、隙があればカネをくすねようという連中にまとわりつかれているらしい。サングラスは、顔を覚えられないための防衛策だという。


 資産はあったほうがいいにきまっているが、どこかの雑誌で、ある富豪は、「お金は、ある額を超えると、いくら増えても同じで、もう嬉しくもない」といった意味のことを語っていた。なるほど、そういうものかもしれないと、なんとなく納得した。


 ひとり娘を誘拐された女性医師は、年収12億円だという。それだけ稼ぐには、それ相当の努力をしているのだろう。3億2000万円の豪邸、5000万円の高級外車。事件に巻き込まれたのも、富めるがゆえである。


 日銀の福井俊彦総裁の金融資産は、2億9000万円。総裁夫人、6418万円。合計3億5582万円。


 はたからみれば、うらやましい金額だが、福井さんご夫妻は、これだけの資産をもってしまった不運を歎いているかもしれない。


 かりに福井家の全財産が、村上ファンドで得た資産だけであったら、世間の誤解は一気に吹き飛んで、福井さんは軽やかな気分で、ふたたび日本経済を左右する重要な業務に専念できたかもしれない。


 <きょう・あす・あさって>


 昭和61年(1986年)6月29 第13回メキシコW杯でアルゼンチン、西独を破り優勝。マラドーナ大活躍。20年前。


 〔フォトタイム〕


 目黒不動その1  

 

目黒不動、正式には「天台宗 泰叡山 瀧泉(りゅうせん)寺」といいます。開基は平安時代までさかのぼり、関東最古の不動霊場といわれています。日本3大不動の1つですね。あとの2つはどこかといえば、成田不動尊(千葉)と木原不動尊(熊本)。所在地は、東京都目黒区下目黒3-2026。JR目黒駅より徒歩約20分、東急目黒線不動前駅より徒歩約15分です。 


   

けさの朝日新聞によれば、中国の原油消費は、10年前とくらべてほぼ倍増したという。イギリスの石油大手BPが、6月26日に発表した統計調査でわかったとか。


 経済成長がつづく中国の原油消費は、当分、増えることはあっても、減ることはあるまい。新しいエネルギー源がみつからないかぎり、北京政府は、果てしなき原油確保に奔走せざるを得ないのだ。


 胡錦濤主席と温家宝首相は手分けして、アフリカなどを駆け巡っている。これらの主眼が、資源獲得外交であるのはまちがいない。


 かつて採掘可能な世界の石油埋蔵量は、30年分くらいしかないといわれていた。しかし、探査システムなどの進歩によって、いまでは60年分くらいは大丈夫とみられている。


 石油連盟が発行した「今日の石油産業2006年」をみると、石油の類似資源であるオイルサンド、オイルシェール、オリノコ重油などが世界中に豊富にあるという。これらが採掘可能になれば、200年以上はもつという。ほっとさせられる話ではある。


 とはいえ、中国のように消費が倍増するような事態は、世界における石油安定供給のシステムのバランスを崩しかねない。資源獲得競争が、戦争要因のひとつであることは、歴史の教えるところだ。


 ことしの3月、台北で台湾亜東関係協会の羅福全会長(前駐日代表)にお会いした。そのとき、羅会長は、こう述べた。


 「日本は、高度成長時代、世界各地から資源を買いあさりました。高い成長を維持するためには、なりふりかまわず、突っ走るしかないんです」


 「現在、中国がまったく同じ立場に立たされています。日本の場合は、人口1億2千万人ですけれど、中国は13億人です。大国主命(おおくにのぬしのみこと)ならぬ“大食いの主命”ですよ」


 金持ちになった中国の大量消費は、石油にとどまらない。いま、アメリカの農地は、どんどん大豆畑にかわっているが、そのほとんどは中国へ送られている。中国の巨大な胃袋が、世界を変えつつある。


 <きょう・あす・あさって>


昭和61年(1986年)6月29 第13回メキシコW杯でアルゼンチン、西独を破り優勝。マラドーナ大活躍。20年前。


 〔フォトタイム〕


数寄屋橋その4 


現在、橋はなくて、あるのは高速道路。関東大震災のあとは、ここに石橋があったそうですが、昭和32年(1957年)、高速道路の建設でなくなりました。大通りのむこうはマリオン。江戸時代は、南町奉行所がありました。江戸の初期、このあたりは、織田信長の弟、織田有楽斎の屋敷であったとか。なるほど、有楽町の地名は、それに由来しているのですね。 

        

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