2006年05月

 


けさの産経新聞によれば、警視庁の公安2課長が万引きをして辞職したという。「レジ近くに店員がいなかったため、魔が差した」と話しているとか。これがはじめてだったのか。


 

昨夜のNHK「ニュースウオッチ9」に、盗作騒動の渦中にある洋画家の和田義彦氏(66)が登場して、しきりに弁明していた。


 

ことし春の芸術選奨の美術部門で文部科学大臣賞を受賞した和田氏、NHKの取材に対して、自信たっぷり、「盗作ではありません」と答えていた。しかし、素人目にも、あれはパクリそのもの。

芸術選奨の受賞理由となった和田氏の回顧展「ドラマとポエジーの画家 和田義彦展」の出典作のなかに、スギ氏の作品と酷似したものがある。白黒をはっきりさせないと、文化庁の見識が問われることになる。


 

マネされたローマ在住の画家、アルベルト・スギ氏(77)もNHKの取材に応じて、和田氏の行為を非難。

画壇における模倣は、それこそ日常茶飯事の事柄だが、こんどばかりは、見過ごすわけにはいかない。世界が成り行きを注視している。


 

あす、『正論』7月号発売。目玉は、なんといっても共産党のナンバー4だった筆坂秀世氏と外務省のラスプーチン佐藤優氏の特別対談。ぜひ、お読み下さい。

 


お知らせがございます。
6月2日午後5時から産経新聞グループの産経デジタルで新ポータルサイト「iza」がスタートします。ここで多数の記者が参加する、記者ブログがオープンします。当ブログも参入することになりました。当初は、スムースにいかない点もあるかとは思いますが、よろしくお願い申し上げます。


<きょう・あす・あさって>


昭和61年(1986年)6月1日 上野動物園のパンダ、ホアンホアンが出産。20年前。


 


〔フォトタイム〕

小石川植物園その9


 

園内の一角に関東大震災記念碑をみつけました。植物園の総面積は16万1588平方キロ㍍(4万8880坪)。都心に近いところに、これだけの土地を研究施設にしている。もったいない、と思う人もいるでしょうね。でも、この関東大震災記念碑の説明文を読みますと、なるほど、イザというときを考えれば、こういう広大な場所が大都市には必要なのだ、と思うようになる人も出てくるはず。大正12年(1923年)9月1日の大震災の際、約3万人の住民が植物園に避難しました。さいごの居住者が退去したのは、同14年1月。その間、植物園は、避難所としての役割を立派に果たし、お世話になった有志が、この記念碑をたてました。



 


「世界遺産が危ない」という表紙のコピーが目にとまって、『ニューズウイーク日本版』5月31日号を買ってきました。


 

記事によれば、昨年は全世界で8億600万人が旅に出たとか。世界的な観光ブームというのは、航空運賃が格安になったからでしょう。おかげで、秘境がほとんどなくなってしまいました。


 

年間、100万人もの観光客が訪れる秘境なんて、冗談にもなりません。でも、賑わう秘境が、ふたたび、だれも立ち寄らない本来の秘境に戻ったとき、これら文化遺産ははたして維持されるのでしょうか。


 

世界遺産の大半は観光ブームで痛めつけられている半面、観光収入でかろうじて保護されてもいます。そこらが、なやましいところですね。むしろ問題は、記事も指摘しているように、気象の変化や内戦、産業廃棄物、乱開発のほうだと思います。


 

同誌の特集に、「消えゆく世界の7大スポット」というがあります。古代都市から美しい海岸まで、人類の貴重な財産である世界の名所7か所が存続の危機にあるというのです。気になる記事なので、以下に引用します。


 

①王家が治めた古代都市ルクソール(エジプト)は、アスワンハイダムがもたらす塩害で神殿の土台が侵食されている。


②万里の長城(中国)は、全長約6000キロのうち、3分の2が風化や商業主義でむしばまれている。


③水の都ベネチア(イタリア)は、1世紀に10センチのペースで沈下。水没の危機にあるが、当局は財政難で対策がとれていない。


④海に沈む楽園モルディブ。国土の約8割が海抜1㍍以下にあるため、地球温暖化による海面上昇が深刻な脅威となっている。


⑤インカ遺跡マチュピチュ(ペルー)に地滑りの危機。石の土台は観光客に踏みしだかれて磨耗し、さらに近隣地の開発で地滑り問題が悪化。


⑥バビロン(イラク)は悲惨な運命に。空中庭園で名高いメソポタミアの古代都市は、20世紀初頭に発見されて以来、盗掘や破壊の標的になってきた。


⑦コーラル・トライアングルの生息環境。インドネシア、フィリピン、ソロモン諸島などに広がる海域には3000種を超えるサカナと600種のサンゴが生息。だが、毒物や爆発物を使う漁法と乱獲でサカナは激減。海温上昇でサンゴ礁もピンチに。


 

7か所のうち、ルクソール、万里の長城、ベネチアはみてきました。そのなかで、いちばん心配なのは、ベネチアですね。

わたしが訪れたときも、1㍍近い高潮で、ベネチアは街中が水浸し。ちょっと恐怖を感じました。海面が、ひたひたと道路をぬらしていく光景は、ほんと不気味でした。


 


<きょう・あす・あさって>

昭和61年(1986年)6月1日 上野動物園のパンダ、ホアンホアンが出産。20年前。


(5月30日のアクセス数1539件)


 

〔フォトタイム〕


 

小石川植物園その8


 

精子発見のイチョウ。植物園のパンフレットを参考にしながら説明しますと、明治29年(1896年)、平瀬作五郎という植物学者がこの雌のイチョウの木から採取した若い種子で精子を発見しました。「それまで種子植物は、すべて花粉管が伸長し、造卵器に達して受精するものと思われていたので、この発見は世界の学界に大きな反響を起こした」とか。昭和31年(1956年)、精子発見60周年を記念して、木の根元に石碑が建てられました。そうしますと、ことしは、精子発見110周年ということになりますね。

 


 

 

 


昨夜のNHKスペシャルはよかったですね。きょう、あすとつづくドイツW杯の3回シリーズの1回目が、ブラジルの魔術師、ロナウジーニョ。生い立ちから、現在の私生活まで、丁寧に取材していました。


 

さすがNHK。世界のスーパースターに、あれだけ肉薄するのは至難の業。えらい!(批判もするけれど、ほめるときはべたぼめします)。

ロナウジーニョは、魔術師とか、芸術家とかいわれていますが、あの人は哲学者ですね。ご本人もいってましたけれど、サッカー王国ブラジルで、プロのサッカー選手になるのは、たいへんなこと。ましてや、W杯の代表選手になれるのは、天才のみ。


 

ところがブラジルには、この天才がウヨウヨしています。天才だけでは頭角をあらわせない。天分プラス努力。やっぱり、決め手は、努力ですよ。

ロナウジーニョは、こどものときから、犬を相手にボールをあやつる練習をかさねていました。犬にボールをとられれば、大切なボールは食いちぎられるかもしれない。だから、たわむれのボール遊びではなく、いつも真剣勝負であったと思います。犬をあいての練習は、いまも自宅の庭でつづけています。


 

「たかがサッカーというなかれ、サッカーは芸術だ」、とロナウジーニョ。芸術とは、予測不能にして不可解なるもの。そんな恐ろしい芸術家選手を擁するブラジルチームと日本は6月23日、1次リーグ最終戦で戦います。


 


(5月29日のアクセス数1714件)


 


〔フォトタイム〕


 

小石川植物園その7


 

日本庭園のそばに旧東京医学校本館があります。明治9年(1876年)の建築で、東大で現存する最も古い建物。国の重要文化財に指定されています。昭和44年(1969年)にここへ移されました。



 


のんびりした日曜。『永井荷風 ひとり暮らしの贅沢』(永井永光・水野恵美子・坂本真典著)という本をぱらぱらとめくっている。新潮社の「とんぼの本」シリーズの最新刊。幻の春本、『ぬれずろ草紙』の抜粋が掲載されている。


この本で、荷風の金銭哲学をはじめて知った。以下、本を参考に書いていくが、戦前、荷風は資産家の父親が遺した莫大な遺産をひとりで相続。その遺産の元金には一切、手をつけず、利子や配当を生活費や遊興費にしていたという。


洋行帰りの、慶応大学教授で文筆家。華やかな経歴とはうらはらに、荷風の日常生活は、うら寂しいというイメージがある。


ひとり身の間借り暮らし。よれよれの服装。下駄のまま、平気で畳の部屋を歩く無頓着さ。戦後の荷風はその通りなのだが、戦前の荷風像が浮んでこない。すくなくとも、金持ちの坊ちゃんふうだったとは思えない。


平成のいま、もしかしたら豪邸に住む金持ちが、新宿で気ままなホームレス生活をたのしんでいるかもしれない。戦前の荷風にも、そんな一面があったのだろうか。



荷風は、フランスの画家、ロートレックのごとく花柳界を愛し、創作に没頭した。それができたのは、自分にお金があるからだと、荷風は思っていたそうだ。したがって、金のない者は、花柳界はもちろん、小説書きなどになってもいけない、というのが、かれの人生哲学だったらしい。


戦前の荷風は金持ちだったが、日常生活は質素で、節約家だった。むだな買い物はしなかったし、必要がなければ、お茶いっぱい、ひとにおごることもなかったという。


この本によれば、大正3年((1914年)、雑誌『文章世界』の「趣味と好尚」アンケートで、「好きな時代――物価安き時」、「一番不幸に思うことーー銭のないこと」と答えているとか。


戦後、経済状況は一変し、荷風の家計はピンチを迎える。67歳になって生活のために働く覚悟をかためたという。出費をへらした。家の電球はたった1個。夜、来客があると、奥座敷の電気を消して、玄関の電燈に代えたとか。


それでも荷風なりの金銭哲学と美学があったと、この本の著者は書いている。荷風は単なるケチではなく、これぞというものには、惜しげもなく金を使ったというわけだ。


わたしは読んでないが、小門勝二『荷風散人傳巻二モーパッサン先生』(私家版)に、荷風の考え方がでているそうだ。又聞きで申し訳ないけれど、荷風らしさが感じられるので紹介したい。


荷風が毎朝飲んでいたインスタントコーヒーは、当時は、高級品だったが、タンスと同じ値段でも買うというのが、荷風の考え。裏返していえば、「いくら安いタンスがあっても、自分には必要がないので買わない」というのが、荷風流であったようだ。

 


〔フォトタイム〕


小石川植物園その6


植物園には、江戸時代の代表的な日本庭園のひとつがあります。東京に長く住んでいても、この庭園を知る人は少ないはず。徳川5代将軍、綱吉が幼少時にすごした白山御殿と蜷川能登守の屋敷跡にのこされていた庭園の往時の姿をとどめているといわれています。

 



 


映画「ダ・ヴィンチ・コード」を観てきました。切符売り場に行列ができて、入場するまで30分も並びましたが、見所もそれなりにあって、まあまあ満足して帰ってきました。


いささか露出過多の「ダ・ヴィンチ・コード」ですが、映画館へ行くもよし、DVDが出るまで待つもよし。原作を読むもよし、読まずともよし。もちろん、映画も原作も、無視するもよし。


原作を読んでから映画を観るか、それとも映画を先にするか。「ダ・ヴィンチ・コード」は推理小説ですから、常識的には原作が先でしょう。映画は内容をはしょっているので、すんなりとはいかない部分もあると思います。とはいっても、ストーリーはさほど複雑ではありません。


ルーブル美術館で起きた館長殺人事件からはじまり、同美術館のガラスのピラミッドをラストシーンに幕が下ります。閉館したあとのルーブル美術館で実際に撮影しています。これが、第1の見所。ルーブル美術館の協力がなければ、この映画は成功しなかったと思います。


なるべく映画を観る前に、パンフレットを買って読むようにしています。撮影の苦労話や内容のポイントがわかって、だらだらと眺めてしまいがちな映画鑑賞にメリハリをつけてくれます。


「ダ・ヴィンチ・コード」は原作を読んでいますが、きょうもパンフレットにずいぶん助けられました。


トム・ハンクス演じる主人公のハーバード大学教授が泊まっているのは、ホテル・リッツ・パリの512号室。映画の本筋には関係のない事柄でも、知って損になりません。ダイアナ妃が、さいごに泊まった高級ホテルですね。


ただ漫然とスクリーンに映し出されたホテルの部屋の様子を観ているのと、ホテル・リッツとわかっているのでは、見る眼もちがってきます(もっとも、リッツ512号室の調度品だけをスタジオに運んで撮影したと知ると、いささか興ざめではありますが)。


後半に、ロンドンのウェストミンスター寺院の外観がでてきます。ついで教会の内部が映し出されます。ニュートンの墓の前。重要な場面ですね。


ほう、あのお堅いウェストミンスター寺院も、ルーブル美術館同様、内部の撮影を許可したのか。そう思う人もいるにちがいありませんが、撮影は許可されませんでした。ロンドンから230キロほど離れたところにある、リンカーン大聖堂がロケ地です。


「ローマの休日」は、ご存じのようにローマの名所が出てきて、映画にいろどりをそえています。「ダ・ヴィンチ・コード」も、謎解きにくわえて、舞台の背景がたのしみな映画となっています。冒頭で、「見所もそれなりにあって」といったのは、名所旧跡の意味も含んでのことです。

そうですね、パリやロンドンが好きな方は、ご覧になったほうがよいと思います。



(5月27日のアクセス数1140件)



〔フォトタイム〕


小石川植物園その5


これはシダ園です。日本は、なんと世界に冠たるシダ王国なんだそうです。地球上に1万種のシダがあって、そのうち630種が日本に分布しているとか。北米400種、ヨーロッパ140種といいますから、たしかに日本はシダが好む湿潤な国なんですね。



 


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