2006年04月

 


毎号、編集後記に何を書こうかと、思案しています。正直にいって毎日、更新しているブログのほうが、編集後記よりずっと気楽ですね。なにしろブログは、日記ですから。


考えたら、ブログを日記ふうというのは、ほんとはおかしな話です。だって、日記というのは、そもそも非公開なもんでしょう。

たしかに、公開されることを前提に書いた日記というのは、ないわけじゃない。でも、読み手を意識した日記なんて、どこか思惑アリアリで、ちょっとさもしい感じですよね。

わたしの知人のなかには、『正論』の編集後記だけしか読んでくれない人がいます。そう年賀状に書いてありました。うれしいような、うれしくないような。わずか1ページですから、書店で立ち読みするには、ちょうど手頃なのでしょう。

あす発売の『正論』6月号の編集後記では、筆坂秀世氏の話題の書『日本共産党』(新潮社)について書きました。

この人は3年前は共産党政策委員長、常任幹部会委員、参議院議員というエライ方でした。代々木のナンバー4ですよ。

まだ序列第4位だったとき、筆坂氏は、カラオケボックスで党職員の女性とダンスやデュエットをしたそうです。

ご本人の弁によれば、相手の身体を強く抱きしめたり、肩にまわした手を腰におろしたりはしたけれど、なぜセクハラで訴えられたかわからないそうです。

いずれにしても、女性の言い分が通って、筆坂氏は輝ける肩書きを剥奪されてしまった。

女性がどういっているのか、それを聞かないことにはなんともいえませんけれど、筆坂氏はこの処分に憤慨して昨年7月に離党し、さらに内部告発に踏み切ったわけです。この本についての、わたしの感想は、どうぞ6月号で。

(4月30日のアクセス数1271件)

 

〔フォトタイム〕

大横川の桜その2

巴橋付近です。


あさ、近くの公園を散歩してきました。路傍にケシの花が咲いていました。もちろん、野生のケシです。公園で、草花が妍(けん)を競っていました。


きのう、竹橋の東京国立近代美術館で藤田嗣治展をみてきました。見慣れた乳白色の肌の裸婦とは、およそ異質な絵もたくさん展示されていました。

フジタは戦争画も描いています。そのため戦後、戦争に協力したと責められました。しかし、その絵には戦争の賛美ではなく、将兵への鎮魂が感じられます。

フジタの父親は軍医で、森鴎外と同様、のちにトップの軍医総監までのぼりつめました。

父親が高位の軍人だから、戦争に協力したわけではないと思います。程度の差はあれ、祖国を守るという崇高な気持ちが、当時の大半の日本人にはあったと思います。

昭和20年(1945年)の3月、4月、5月というのは、特攻隊員の出撃の多かった月です。

この年の4月29日、神風特別攻撃隊の市島保男海軍大尉(23歳)が沖縄の海上で戦死しました。

平成15年(2003年)8月発行の「正論」臨時増刊「靖国と日本人の心」に市島大尉の遺稿が掲載されています。その一部を紹介します。

「ただ命を待つだけの軽い気持である」

「隣の室で『誰か故郷を思はざる』をオルガンで弾いてゐる者がある。平和な南国の雰囲気である」

「徒然なるまゝにれんげ摘みにでかけたが、今は捧げる人もなし」

「梨の花とともに包み、僅かに思ひ出をしのぶ。夕闇の中を入浴に行く」

「隣の室では酒を飲んで騒いでゐるが、それもまたよし。俺は死するまで静かな気持でゐたい。人間は死するまで精進しつゞけるべきだ。ましてや大和魂を代表するわれわれ特攻隊員である。その名に恥ぢない行動を最後まで堅持したい」

れんげ。昨年のきょう、千葉県大多喜町のれんげ祭りをみてきました。そのとき、まだこの遺稿は知りませんでした。こんど、れんげをみたら、出撃直前にこの花を摘みにでかけて市島大尉を思い出し、鎮魂の祈りをささげたいと思います。

(4月29日のアクセス数1289件)
〔フォトタイム〕


大横川の桜その1


4月初旬、深川公園、深川不動堂、富岡八幡宮、永代寺、門前仲町の火の見櫓と歩いてきました。そいて門前仲町の大横川にたどりつきました。大横川には、橋がいくつもかかっています。桜の季節はとうに去っていますが、しばし深川の桜と橋にお付き合い下さい。


昨夜、帰宅すると、NHKテレビはヘリコプターをつかって、小菅の東京拘置所前を映していました。

ところが、ホリエモンはなかなか出てこない。いったい、どのくらいの待ち時間を浪費したのか。まあ、こっちも、どんな顔をして出てくるのか、どういうことをしゃべるのか、興味がなくもないので、がまんはしていました。

で、かれが意外にしおらしく登場して、一度ならず二度も、ふかぶかと頭をさげていました。かれは、なにか、大声でしゃべっています。

それなのに、肝心の声がマイクにはいっていない。NHKの技術陣よ、音をとるのが仕事でしょ。

と、思ったら、報道陣とホリエモンの間は15、6㍍も離れていて、どこも音がとれなかったのでした。かれの発言はあとで、弁護士が発表しました。

きようの朝日新聞によれば、かれは、「世間をお騒がせし、申し訳ございませんでした。ライブドアの株主の皆様、従業員の皆様、関係者の皆様、ご心配をおかけしました。また、大勢の方に励ましをいただきました。ありがとうございました」といったのだそうです。

謝罪のことばに終始したのも、低姿勢のポーズを印象づけるかれの計算でしょうね。ソフトに、かつ、にこやかに、スリムになったホリエモンの反撃が開始されました。

それにしても、テレビは、あやうくホリエモンのイメージ作戦に利用されるところでしたね。大声を出したけれど、世間に達せず、という一幕でした。

(4月28日のアクセス数1674件)

〔フォトタイム〕

門前仲町の火の見櫓

富岡八幡宮から徒歩数分、黒船橋のたもとに門前仲町の火の見櫓(やぐら)があります。もともとは、富岡八幡宮の鳥居の近くにあったものを、ここへ移しました。


 

いま朝の8時30分。NHKニュースをビックリして聴いています。ブッシュ大統領が、訪米中の横田早紀江さんら拉致被害者の会と会見するというのです。

 

これは大きな前進ですね。以前、アメリカの駐日大使が、新潟市を訪れて横田めぐみさんが拉致された現場を視察しました。

 

当時、たしか大使が、「ブッシュ大統領にも伝えたい」といった意味のことを述べたように記憶しています。あの時点、すでにホワイトハウスは、大統領と拉致被害者の会との会見を検討していたのでしょう。

 

大統領が会見するということは、なんらかの目算があってのことだと思います。ブッシュ大統領の一手に期待したいと思います。

 

「太田(和美)氏の前職&履歴もさることながら、この方の信念や価値観、思想ってどうなんでしょうか

 

いまどきの年齢相応の女性でしかないとしか思えませんが。そんな女性が議員になって何をやるのか、お手並み拝見、ですね

 

それと、小沢一郎の腹の内を見抜けずにいて、更には人気投票と勘違いして、太田氏に一票を投じた、千葉の選挙民の良識を非常に疑う」(憂国者)

このコメントの、お手並み拝見、ということばで思ったのですが、選挙後、有権者の大半は当選者の公約に、案外、関心を示さないですね。とくに野党議員の場合、関心ゼロといってよいでしょう。

選挙が終ってしまえば、だれが何を約束したのか、覚えてもいない。すこしは思い出してみましょう。

 

太田さんの選挙のときのスローガンは、「負け組ゼロへ」でした。

スローガンを考えるとき、どういう文句が有権者にアピールするか、ということが先にきます。それが実現できるかどうか、など二の次ですね。

 

実際、負け組をゼロにすることなど、太田さんが内閣総理大臣になっても不可能です。

太田候補に投票した有権者のだれひとりとして、彼女が負け組をゼロにできるなどとは思ってもいません。

でも、太田さんを代議士に選んだ千葉7区の有権者のひとりくらい、これから太田議員が負け組ゼロにするために、政界でどういう活動をしていくのか、じっとフォローしてほしいと思います。

「千葉の選挙民の良識を非常に疑う」とまでいわれたのです。太田議員を見守り、育ててはいかがですか。


(4月27日のアクセス数1592件)

〔フォトタイム〕

永代寺

真言宗大栄山永代寺は、深川不動堂の参道の右側にあります。深川不動堂と同様、富岡八幡宮の敷地内にありました。そもそも永代寺を建立したのは、富岡八幡宮の初代宮司、富岡長盛でした。長盛は神職と住職を兼ねていたのです。明治の改革で永代寺は分離され、当時の第16代別当は僧侶兼務をやめて、富岡八幡宮の神官専従となりました。

 

昨日、フジサンケイグループ主催の「地球環境大賞」の第15回授賞式が秋篠宮ご夫妻をお迎えして、明治記念館でおこなわれました。

グランプリ(大賞)に輝いたのは、地球温暖化の原因となる温室効果ガスの排出削減で、めざましい成果をあげた旭化成グループでした。

地球環境といえば、中国の黄砂現象が気になります。

ことしは、例年になくひどいようです。とくに4月18日は規模が大きく、北京市内は黄色く染まったそうです。

なにしろ1日で30万トンを超す黄砂がふりそそいだというのですから、おだやかではありませんね。

対岸の火事ではないのです。中国の黄砂は、すでに偏西風に乗って日本までやってきています。

原因は、国土がどんどん砂漠や荒れ地と化すなど、環境破壊がすすんでいるからですね。

 

中国は、960万平方キロ㍍におよぶ広大な領土をもっています。

ロシア、カナダについで世界で3番目に大きな国です。日本は38万平方キロ㍍ですから、中国はわが国の25倍もあるわけです。

ところが、とてつもなく広いようにみえて、じつは人口に比して利用価値のある国土は意外に少ない。

なにしろ総面積960万平方キロ㍍のうち3分の1近くは砂漠です。

 

中国は大きく東部と西部に分けることができますが、その人口分布がとてもアンバランスです。沿海部を含む東部は総面積の3分の1になりますが、ここに人口の90%以上が集中しています。内陸部の西部は総面積の3分の2を占めながら、人口は全体の10%にも満たない。

いま中国政府が西部大開発を最重点政策の一つにしているのも、この不均衡を是正したいからです。

耕地面積も広いとはいえない。日本の場合、農民一人当たり〇・9ヘクタールですが、中国は〇・2ヘクタールにすぎない。

日本の場合、農家の数が減っているけれど、中国はまだ総人口の6割以上が農民。こういう相違が日中にはありますが、世界の平均耕地面積と比べても中国はわずか3分の1なのです。

 

いずれにしても、世界の総人口の20%強を占める中国の国民が食べていくうえで十分な耕地とはいえないのです。

中国本土の砂漠化は、中国のみならず、世界最大の問題であり、その本格的な防止策は、急を要するところにきていると思います。

 

(4月26日のアクセス数1573件)


〔フォトタイム〕

富岡八幡宮
今回で富岡八幡宮はお仕舞いです。境内に句碑がありました。「辰巳なる鎮めの神の破魔矢かな 杣男」。杣男、本名大橋清太郎。高浜虚子門下で「ホトトギス」同人。辰巳とは深川のこと。深川芸者のことを辰巳芸者といい、きっぷのいいことで知られました。辰巳の由来は、深川が江戸城の巽(たつみ)の方角にあったからでしょう。破魔矢(はまや)はわざわいや悪霊を払いのける破魔弓の矢。富岡八幡宮の場合、「開運白羽の矢」が有名ですね。

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