森喜朗元首相の「転ぶ」発言に関するメディアの報道は、例によって一点集中主義の展開になってにぎやかだった。

 

「大事なときにかならず転ぶ」のみを摘出し、発言者の人格まで攻撃する手法は、自分もかつて属していたメディア界の常套手段だが、その品性のなさに苦笑せざるを得なかった。昔、自分もあんなふうだったのか、と。

 

森さんは座談の名手で、講演の人気も高い。森さん独特の口の悪さもまた魅力の一つで、そこがまた、メディアに狙われやすかった。

 

問題の発言を部分的にではなく、全体としてみれば、むしろ浅田選手へのエールとなっている。

 

それはともかく、浅田選手は、外国特派員協会の会見で、きびしい森批判を期待する質問に、「わたしは気にしていませんが、森さんは、いま、すこし後悔しているのではないかなと思います」とかわし、「後悔はしていない」という森さんも「真央ちゃんを大好きな孫からものすごく怒られた」とテレビで語っていた。

 

こっちのほうが、よっぽどおとなの応酬だと思った。

 

〔フォトタイム〕

 

和田倉橋その4

お濠の水がなごませてくれます。