2月24日の産経新聞に竹下登元首相の気配りが紹介されていた。そのなかで石破茂幹事長が、昭和61年の衆院選で初当選したあと、竹下邸で一風変わった巻紙を見た話が出ていた。
そのとき、竹下さんは幹事長で首相の座を狙っていた。
<「首相になるのは、こういうものが必要なんだ」
石破ら当選1回の若手議員たちの前に、長い紙を広げた。縦欄に日付、横欄に1月から12月を書いた細長い暦で、与野党議員の誕生日がぎっしりと書き込まれていた>
わたしも、昔、竹下さんの事務所でその巻紙を見せてもらったことがある。
竹下さんに、「石破くん」と名前を呼ばれただけでも感激する1年生議員が、国会内やパーティー会場で、竹下さんとすれ違ったときに、「誕生日、おめでとう」と声をかけられたら、卒倒するくらい感動するはずだ。
それは、なにも新人議員にかぎらない。竹下さんのすごいところは、野党のベテラン議員でも案外、こういう気配りには弱いことを見抜いていたところにある。
〔フォトタイム〕
和田倉橋その1
日比谷通りから和田倉橋を渡ると、和田倉噴水公園へ出ます。
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