1231日の産経新聞は、習近平国家主席が新設される全面改革指導小組の組長に就任することが決まったと報じた。

 

北京の矢板明夫特派員によれば、全面改革指導小組は内政や金融、司法などの改革をすすめる新組織で、李克強首相が主導する国務院の仕事と多くの部分で重なっているという。

 

またしても、ナンバー2の李克強氏は習近平氏に自分が担当する分野を奪われることになってしまった。

 

「またしても」といったのは、先般、新設が決まった国家安全委員会が本格的に動き出せば、国務院の仕事はどんどん国家安全委員会に吸収されかねないからだ。

 

習近平氏がトップとなる国家安全委員会の守備範囲は、中国の安全、安定、安心にかかわることのすべて。ということは、国務院などはすっぽりと国家安全委員会に入ってしまう。

 

これでは李克強氏の裁量は大幅に制限されたも同然だ。もともと李克強氏が属する胡錦濤グループと習近平グループは相いれないところがある。

 

習近平氏とナンバー2の微妙な関係は、2014年における中国政界の最大の注目点といえよう。

 

〔フォトタイム〕

 

JR東京駅八重洲口「グランルーフ」その2

前方の階段を上がっていくと、歩行者デッキ(通路)があります。