「アメリカの国債がデフォルト(債務不履行)になったら、一体、世の中はどうなるの?」という質問に、きちんとした展開を予測できる人はいないと思う。「悪い冗談はよしましょう」というのが、唯一の正解であろう。
同じ質問をエコノミストらにすれば、30分ばかりの講釈が返ってくるかもしれないが、そんなのは、結局、当てずっぽうにしかすぎない。
なぜならば、人類がまだ経験したことのない予測不能な事態が起こるかもしれないのだ。
社会不安、政情不安が各国に広がるかもしれない。
日本は約110兆円のアメリカ国債を保有している。全部が全部、紙切れになることはよもやあるまいとは思うが、いずれにしても利息はストップだ。
中国は日本より国債保有額がもっと多いから、シャドーバンキングとあいまってアメリカと運命を共にして沈んでしまうかもしれない。
アベノミクスにうかれて株などにどっさりつぎこんでいる個人投資家の間に、深刻な事態が展開する可能性もある。
運命の日は、2013年10月17日。政府の借金の上限を議会が決めないと万事休す。まったく、アメリカというのは、人騒がせな国だ。
〔フォトタイム〕
JR日暮里駅前その4
上のほうから見るとわかりますが、日暮里駅は入り組んだ構造になっています。